Java EE 7、Docker、マルチテナントに対応! 今年、Oracle WebLogic Server 12cは大きく進化する

Oracle Java & Developers編集部
2015-03-31 16:15:00
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多くの企業がJava EE 7への対応を急ぎ、クラウド時代も見据えた自社システム・アーキテクチャの見直しを検討する中、Oracle WebLogic Server 12cも大きく進化しようとしている。今年計画されている主な強化ポイントを概観する。

Java SE 8で、Oracle WebLogic Serverはもっと開発しやすく、運用しやすくなる

 現在、国内外で多くの企業が自社システムの最新Java環境への移行、すなわちJava SE 8やJava EE 7への移行を進めている。また、クラウドの普及を受け、その活用を前提に将来も見据えたシステム・アーキテクチャの刷新を検討する企業も少なくない。

 そうした企業の要求に応えるべく、今、Oracle WebLogic Server 12cは大きく進化を遂げようとしている。日本オラクルが2015年2月に開催した「エンタープライズJavaセミナー2015」におけるセッション「エンタープライズJavaのためのプラットフォーム WebLogicとJava Cloud最新情報」(講師:日本オラクル Fusion Middleware事業統括ビジネス推進本部 新井庸介氏)の内容を基に、今年予定されているOracle WebLogic Server 12cの強化ポイントを紹介する。

 Oracle WebLogic Serverの最新バージョンは、2014年6月にリリースされた「Oracle WebLogic Server 12c(12.1.3)」である。また、年内に次期バージョン「Oracle WebLogic Server 12c Release 2(12.2.1)」(通称:Oracle WebLogic Server 12c R2)のリリースが予定されている。


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日本オラクル Fusion Middleware事業統括本部 ビジネス推進本部 製品戦略部担当シニアマネジャーの新井庸介氏

 現行のOracle WebLogic Server 12c(12.1.3)は、Java SE 7に加えてJava SE 8にもすでに対応済みだ(ただし、Parallel StreamとFork/Joinの2つの機能については次期バージョンで対応予定)。

 加えて、Oracle WebLogic Server 12c(12.1.3)は「Java Flight Recorder」にも対応している。これはOracle Java SE 7(update 40以降)、およびOracle Java SE 8に同梱※1されている障害解析と問題分析のためのツールである。既存アプリケーションを改修することなく導入が可能であり、OSからJava SE環境、アプリケーション・サーバまでの各レイヤについて、詳細な稼働情報(ログ)を記録することができる。

 ※1 Oracle WebLogic Server Enterprise Edition、Oracle WebLogic Server Suite、およびJava SE Advancedのユーザーが利用できる。


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 Java Flight Recorderは動作時のオーバーヘッドが非常に少ないため、本番環境のシステムでパフォーマンスを落とすことなくログを常時記録し、問題が発生した際の迅速な原因究明に役立てることができる。Oracle Java SE 8に同梱されていることから、すぐに使える点も大きなメリットだ。さらに、新井氏は次のような利点も強調する。

 「Java Flight Recorderは障害解析に非常に便利なツールですが、これをサポート・エンジニアとフィールド・エンジニアのコミュニケーションを効率化するための"標準コミュニケーション・ツール"として活用するのも有効です」

 これまで、障害対応の際にはフィールド・エンジニアが現象を再現し、OSやアプリケーション・サーバなどさまざまなレイヤのログを異なる手段で取得し、サポート・エンジニアと何度もやり取りしながら原因究明の支援を受けていた。そのため、原因にたどり着くまでの情報取得の作業やエンジニア間のコミュニケーションに多くの負担や工数がかかり、結果として問題の解決は遅れがちであった。


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 「一方、Java Flight Recorderを使う場合、障害対応に使うツールを一本化し、簡単な操作で解析に必要な多くの詳細情報を取得できます。これにより、作業負担やコミュニケーション・ロスが大きく減り、障害対応のスピードや品質も高められるのです」(新井氏)


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 Java Flight Recorderは、どのアプリケーション・サーバが稼働する環境でも使えるが、Oracle WebLogic Serverとともに使用した場合に最大の効果を発揮する。両者を組み合わせて使った場合は、OSやOracle WebLogic Serverのログに加えて、Oracle WebLogic Server上で動作するJava EEアプリケーションの各レイヤ、具体的にはサーブレットやEJBコンポーネント、JDBC接続などの詳細なログを併せて取得できる。これらのログはグラフィカルに可視化され、それを細かくドリルダウンしながら、それぞれがアプリケーションのパフォーマンスにどのような影響を与えているのかを確認する。これにより、障害対応の効率をさらに高められるというわけだ。


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 「Java SE 8が普及するのに伴い、ミッション・クリティカルなシステムの運用において、Java Flight Recorderは広くご活用いただけるようになると考えています。Oracle WebLogic Serverをお使いの皆様は、Java SE 8の導入を機に、ぜひJava Flight Recorderをお試しください」(新井氏)