Oracle Coherenceとの連携も進化し、WebLogicでの管理が可能に!──Oracle WebLogic Server 12c(12.1.2)の新機能3

Oracle Java & Developers編集部
2013-11-19 11:00:00
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アプリケーションのローリング・アップデートも容易に自動化

 Oracle WebLogic ServerとOracle Coherenceの連携による運用管理の効率化という面では、アプリケーションのアップデート(更新)時に、担当者の負担を大幅に軽減する仕組みが利用できるようになったことも大きなポイントだ。

 これまで、Oracle Coherenceのような分散環境で動作するアプリケーションの更新は難易度の高い作業であった。一般に、サービスを停止させずに分散環境のアプリケーションを更新する際には、アプリケーション・クラスタを構成する各サーバを順に停止/起動して更新を行う「ローリング・アップデート」と呼ばれる手法が使われる。この手法においては、「(1)作業を確実かつ効率的に行うために、いかにして自動化するか」、「(2)クラスタ内で一時的に新旧バージョンのアプリケーションが混在する際、メモリ上のデータの整合性をどう保つか」の2点が大きな課題となる。

 Oracle Coherence 12cとWebLogic Server 12c(12.1.2)の組み合わせでは、この難易度の高いローリング・アップデートを効率化するための仕組みが用意されている。

 まず(1)の自動化については、Oracle Coherenceの監視機能とWebLogic Serverのスクリプト機能「WebLogic Scripting Tool(WLST)」によるスクリプトを組み合わせて実現することができる。このスクリプトは、サンプルとしてOracle WebLogic Server 12c(12.1.2)に付属している。

 サンプル・スクリプトでは、Oracle CoherenceのMbeanを監視し、「各Coherenceサーバ上のデータが、どの程度安全な状態にあるか」を確認する。ローリング・アップデートの際には、このプロパティを参照しながら、データの整合性が確実に保たれるタイミングを見計らって新たなアプリケーション(GARファイル)を順次配備(ローリング・デプロイ)し、必要に応じてサーバの再起動まで行う。

 一方、(2)のデータの整合性については、従来から提供されているインタフェースEvolveを使うことで、ローリング・アップデート時に新旧バージョンが混在した環境でもデータの整合性を保つことが可能になる。

 「これまでは考慮すべき点が多く、作業工程やスクリプト作成が煩雑になりがちだったローリング・アップデートを、製品に付属するサンプル・スクリプトのように、WLSTを利用して簡単に自動化できる点は、Oracle Coherence 12cとWebLogic Server 12c(12.1.2)の組み合わせで得られる大きな利点の1つです」(二條氏)

Oracle Coherence 12cはApache Mavenとの連携も強化

 ここまでに紹介したOracle WebLogic Server 12c(12.1.2)との直接的な連携強化による運用管理の効率化に加えて、Oracle Coherence 12cには開発フェーズも含めたアプリケーションのライフサイクル管理を効率化する新機能も用意されている。そうした機能の代表例として、オープンソースの構成管理ツール「Apache Maven」への対応が挙げられる。Maven用のプラグインが提供され、これを介してMaven上でOracle Coherenceを使ったアプリケーションの構成管理が煩雑な準備作業なしで行えるようになった。

 このように、Oracle Coherence 12cはバージョンアップによって製品単体での機能強化が図られただけでなく、Oracle WebLogic Serverを含むアプリケーション構築基盤製品群「Oracle Cloud Application Foundation」の各製品との統合もさらに進んでいる。特にOracle WebLogic Serverとの組み合わせでは、本記事で紹介した運用管理性の向上をはじめ、非常に高い効果を生むよう設計されている。ミッション・クリティカル・システムのパフォーマンスやスケーラビリティ、可用性、そして運用管理性の改善を実現するアプリケーション基盤として、ぜひ両製品の組み合わせをご検討いただきたい。

 以上、3回にわたり、Oracle WebLogic Server 12c(12.1.2)の主な新機能を紹介してきた。今回紹介した機能のほかにも、Oracle WebLogic Server 12c(12.1.2)ではさまざま機能強化が図られ、性能や運用管理性、可用性、開発生産性が向上している。ぜひ一度、下記サイトより試用版(開発環境での利用は無償)を入手し、ご自身の目でそれらの新機能をご確認いただきたい。

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