アプリケーション・サーバとデータベースの統合が“Webアプリケーションのリアルタイム化”を実現する

Oracle Java & Developers編集部
2013-08-27 11:50:00
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Oracle WebLogic Serverの最新版(12.1.2)では、「Oracle Database 12cとの統合」、「WebSocket対応」といった機能強化が図られた。これにより、新たにどのようなアプリケーションが実現可能となるのだろうか?

Oracle Database 12cとの連携強化でOracle WebLogic Server 12cがさらにパワーアップ


米国オラクル シニア・グループ・プロダクト・マネジャーのフランシス・ザオ氏

 日本オラクルは2013年8月1日、同社のアプリケーション基盤製品群を刷新し、「Oracle Cloud Application Foundation 12c」としてリリースしたことを記念して、テクニカル・セミナー「Oracle WebLogic Server 12c Forum 2013」を開催した。米国オラクルから担当幹部も来日して催された同セミナーでは、Oracle Cloud Application Foundation 12cの中核をなすアプリケーション・サーバの最新版「Oracle WebLogic Server 12c(12.1.2)」の新機能の目玉として、「(RDBMSの最新版である)Oracle Database 12cとの連携強化」、「WebSocket対応」にフォーカスを当てたセッションを実施。それぞれの新機能が実現する新たなアプリケーション像がデモンストレーションも交えて紹介された。

 「Oracle Database 12cとの連携強化」をテーマにしたセッションに登壇したのは、この機能の開発を主導する米国オラクルのフランシス・ザオ氏(シニア・グループ・プロダクト・マネジャー)だ。

 ザオ氏はまず、近年のIT分野におけるテクノロジー・トレンドとして「クラウド・コンピューティング」が極めて重要なものになっていること、そしてクラウドにおける高可用性、高パフォーマンス、TCO(総所有コスト)の削減をどう実現するかが、企業IT関係者にとって大きな課題になっていることを指摘した。

 「多くの企業はこれまで、ITシステムの可用性やパフォーマンス、スケーラビリティ、管理スキームの向上、そして災害復旧などの分野に多大な投資を行ってきましたが、今後も同様の投資を続けていくのはコスト負担の面で難しくなっています。オラクルが提供するソリューションの利点は、ミドルウェアとデータベースのレイヤが初めから最適なかたちで統合されており、それらのニーズを適切なコストで満たせる点にあります。これは、オラクルの製品開発チームが各製品/ソリューションの統合を前提に開発を進めているからこそ可能なのです」(ザオ氏)

データベース障害時にも通常どおりの処理を可能にする「Transaction Guard」

 ザオ氏は、この「ミドルウェアとデータベースの統合」に関する取り組みの一例として、Oracle WebLogic ServerとOracle Real Application Clusters(RAC)の親和性を高める「Active GridLink for RAC」を紹介した。

 Active GridLink for RACは、Oracle RACとOracle WebLogic Serverを利用するアプリケーションの可用性と性能を大幅に高めつつ、同時に管理性も高める仕組みだ。

 「Active GridLink for RACを利用することで、アプリケーションにはまったく変更を加えずに、Oracle RACの構成変更が柔軟に行えるようになります。この管理性の高さが、企業のシステム管理部門に多くのメリットをもたらしています」(ザオ氏)

 
   

 Active GridLink for RACに関して、Oracle WebLogic Server 12c(12.1.2)では、Oracle Database 12cとの連携による新機能「Application Continuity」が追加された。これは、RACノードの一部が何らかの障害によってダウンした場合、自動的に稼働中のノードにコネクションを切り替え、さらにダウンしたノードで処理中だったトランザクションを自動的に新しいノードで"リプレイ"して処理を継続するというものだ。

 これにより、RACノードに障害が発生した際にも、Oracle WebLogic Server上で動作するアプリケーションは障害などなかったかのように処理を継続できる。「データベースの障害によるシステムの停止時間をほぼゼロに削減できます。ユーザーに対してエラーを通知せずにサービスを継続することができるのです」とザオ氏は語る。

WebLogicクラスタ間でDBコネクションを共有する「Database Resident Connection Pooling」

 また、データベース・レイヤとミドルウェア・レイアの柔軟なスケーリングによるアプリケーションのスケーラビリティ確保については、Oracle Database 12cの「Database Resident Connection Pooling(DRCP)」対応による向上が図られている。

 DRCPは、データベースを利用するアプリケーションから要求されるコネクションをデータベース側で仮想的にプールし、リソースを有効に共有するための仕組みだ。Oracle WebLogic Server 12c(12.1.2)がこのDRCPに対応したことで、アプリケーションのスケーラビリティをさらに効果的に高めることができる。

Oracle Database 12cとの連携でクラウド関連の機能も強化

 クラウドに関する機能強化としては、Oracle Database 12cの「マルチテナント・アーキテクチャ」のサポートによるセキュアなマルチテナンシーの実現や、異なる場所(リージョン)に散在するデータベースを単一のデータ・クラスタとして扱う「Global Data Services」への対応などが紹介された。Global Data Servicesは、主にディザスタ・リカバリの分野で威力を発揮するデータベース機能だ。

 「Global Data Servicesにより、異なるリージョンに置かれたデータベースを、あたかもRACノードを扱うかのような感覚で単一のデータ・クラスタに統合することができます。リージョンをまたいだシームレスなフェールオーバーや、ノードの追加によるスケーラビリティ向上などをデータベース・クラウド上で実現可能になるのです」(ザオ氏)

 ザオ氏は最後に、これらの機能がOracle WebLogic Server 12c(12.1.2)とOracle Database 12cによってすでに実現可能であることを改めて強調し、次のように語って講演を締めくくった。

 「Oracle WebLogic Server 12c(12.1.2)が提供する新たなデータベース連携機能を活用することで、どのようなシステムにおいても、さらなるITコストの削減、高い可用性の実現を追及することが可能になります。クラウド、モバイル、ソーシャルといった今日のITトレンドに素早くかつ低コストで対応できるシステムを望む皆様は、ぜひ一度、これらの新機能を試してみてください」(ザオ氏)

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