WebLogic ServerとCoherence、Oracle Database最新版の緊密な連携が生む新たな価値

Oracle Java & Developers編集部
2013-08-15 15:00:00
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日本オラクルは2013年8月1日、同社のアプリケーション基盤製品群の刷新を記念して、テクニカル・セミナー「Oracle WebLogic Server 12c Forum 2013」、「Oracle Coherence 12c Forum 2013」を都内で開催した。

オラクルの最新アプリケーション基盤がOracle Database 12cとともに実現するシステム像を紹介

 日本オラクルは8月1日、Oracle WebLogic ServerやOracle Coherenceをはじめとする同社のアプリケーション基盤製品群「Oracle Cloud Application Foundation 12c」のリリースを記念して、Oracle WebLogic Server 12c Forum 2013およびOracle Coherence 12c Forum 2013を都内で同時開催した。ここでは、両セミナー共通に実施された基調講演の模様を紹介する。

 7月に国内での提供が開始された「Oracle Database 12c」に合わせ、WebLogic Server やOracle Coherence、TPモニタのTuxedoといったオラクルのアプリケーション基盤製品群でもバージョンアップが図られ、「12c」のバージョン番号を冠した一連の製品群の緊密な統合がひとたびの完成を見た。オラクルが標榜する"クラウド時代のアプリケーション基盤製品群"がOracle Cloud Application Foundation 12cとして利用可能となったのだ。

 このOracle Cloud Application Foundation 12cの中核をなすOracle WebLogic Server 12cとOracle Coherence 12cは、Oracle Database 12cとともにどのようなシステム基盤を実現するのか? Oracle WebLogic Server 12c Forum 2013とOracle Coherence 12c Forum 2013共通の基調講演では、米国オラクル バイスプレジデントのマイク・リーマン氏が「WebLogicとCoherenceの現在と未来、そして新たな取り組み」と題して、オラクルがOracle Cloud Application Foundation 12cで構想する次世代のシステム像に関するビジョンを披露した。

クラウドの分野で無二のポジションを追求するオラクル


基調講演に登壇した米国オラクルのマイク・リーマン氏

 リーマン氏は講演の冒頭、アプリケーション基盤に関するオラクルの戦略を改めて説明した。

 オラクルはこれまで、国内外のユーザー企業の声に耳を傾けながら、アプリケーション基盤製品群の機能強化に取り組んできた。リーマン氏によれば、近年、ユーザーから特に強く求められていたのは、「ミッション・クリティカルなクラウド・プラットフォーム」、「集約されたシンプルな管理スキーム」、「迅速な開発に対応できる近代的なプログラミング・プラットフォームの統合」であるという。

 これらの要求の充足を目指して機能強化が図られたのが、Fusion Middlewareの基盤部分に当たるOracle Cloud Application Foundationの製品群だ。Oracle Cloud Application Foundationは「完全にオープン」なプラットフォームであり、Fusion Middleware上で動くオラクルのアプリケーション製品群だけでなく、企業が抱える既存のJavaアプリケーションの実行基盤ともなる。

 Oracle Cloud Application Foundation 12cは、オラクルのミドルウェア・マシンである「Oracle Exalogic」に最適化されており、その性能や品質が実証済みであることをリーマン氏は強調する。加えて氏は、オラクルがこれまで行ってきたさまざまなビジネス・アプリケーション製品の統合への取り組みや、マイクロソフトのクラウド・プラットフォーム「Windows Azure」でOracle WebLogic Serverがサポートされたことなどに触れながら、オラクルの取り組みが、業界の中でもとりわけユニークなものであることをアピールした。

 「Oracle Cloud Application Foundation 12cを活用することで、多くの企業が求める『ミッション・クリティカルなクラウド・プラットフォーム』、『集約されたシンプルな管理スキーム』、『迅速な開発に対応できる近代的なプログラミング・プラットフォームの統合』を実現することができます。私たちは、オンプレミスの世界でもクラウドの世界でも、お客様に安心してご利用いただけることを目指してOracle Cloud Application Foundation 12cの開発を行ってきました。アプリケーション、ミドルウェア、パブリック・クラウドなどに対するオラクルの取り組みは、他のベンダーと比べても極めてオープンかつユニークであると自負しています」(リーマン氏)

Oracle Cloud Application Foundation 12cにおける各製品の強化ポイントは?

 続いてリーマン氏は、Oracle Cloud Application Foundation 12cを構成するOracle WebLogic Server 12c、Oracle Coherence 12cなどについて、その機能強化のポイントを紹介した。

 まずOracle WebLogic Server 12c(12.1.2)については、Oracle Database 12cとの統合の強化が最大のポイントになる。その1つが「Application Continuity」だ。

 Application Continuityとは、データベースのノード障害の際、自動的にSQLを残存ノードに振り替えて実行することで、サービス継続性を高める技術である。マルチテナント・アーキテクチャをサポートするOracle Database 12cに求められる、アプリケーションの可用性向上やトランザクション保護の強化を実現する。

 また、クラウド・プラットフォームという観点では、簡単な設定を行うだけでWebLogicクラスタの展開/縮退を実現する「Dynamic Cluster」も重要な新機能だ。この機能がクラウドに求められる柔軟なスケーラビリティを実現し、"弾性(Elasticity)"が得られるようになる。

 「これらの機能を活用することで、データベース・インフラを複数のデータセンターで共有したグローバル・データ・サービスを実現できる」とリーマン氏は語る。いずれも、オラクルが提供するパブリック・クラウド・サービス「Oracle Cloud」でも採用されている技術だ。

 さらに、Oracle WebLogic Server 12c(12.1.2)で対応したHTML5の中核技術「WebSocket」と、Oracle Databaseの変更をOracle WebLogic Serverにプッシュ型で通知する「TopLink Data Services」により、よりリアルタイム性の高いエンタープライズWebアプリケーションの開発が可能になったことも大きなポイントである。

 一方、Oracle Coherence 12cに関しては、データベースのリアルタイム・レプリケーション製品である「Oracle GoldenGate」と緊密に連携する「Coherence GoldenGate HotCache」という注目の機能が紹介された。これは、特別なプログラミングを行うことなくデータベースで行われる変更を検知し、Coherenceメモリグリッド内の情報の鮮度を常に最新の状態に保つことを可能にする機能だ。

 また、新たに提供される「Live Events」では、Oracle Coherenceをイベント駆動型インフラとして、より利用しやすくするためのプログラミング・フレームワークが提供される。これは、スケーラビリティが求められるM2M型サービスでの活用を見据えた機能拡張だという。

 メモリ領域の可用性オプションについては、従来の「マシンセーフ」、「クラスタセーフ」といったマシン単位、クラスタ単位でのフェールセーフ・モードに加えて、新たに「サイトセーフ」、「ラックセーフ」といったオプションが用意された。これらの新オプションにより、例えばOracle Coherenceのメモリグリッドが複数のラック/マシンにまたがって存在する場合でも、それらを丸ごと別のラックやデータセンターに安全に移動できるようになっている。Oracle Coherenceの「信頼性の高いメモリ領域」という特徴が、さらなる前進を遂げているわけだ。

 Oracle Coherence 12cは、開発の側面でも強化された。オラクルは、Spring FrameworkやSplunk、Hibernateなどの開発プロジェクトとも連携しつつ、サンプルを含む有用なソースコードをjava.netやGithub、Mavenのリポジトリでも提供。それにより、「Oracle Coherence上での開発をコミュニティとして、より活性化していきたい」とリーマン氏は意欲を見せる。

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