Googleが発表した「Dart」って何?

杉山貴章(オングス)
2011-11-09 09:00:00
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 米国時間の10月10日、Googleが新しいプログラミング言語「Dart」を発表した。今回はこのDartについて、これが一体どんな言語で、どのような背景から生まれたものなのか、そしてどうやって利用するのかなどを紹介する。

新言語「Dart」が目指すもの

 「Dart」は、2011年10月10日(米国時間)に開催されたGotoカンファレンスの講演において、GoogleのLars Bak氏(Dart開発のプロジェクトリーダー)らが発表した新しいプログラミング言語だ。「構造化されたWebアプリケーションを開発するためのクラスベースの言語」と銘打たれており、次の5つの設計目標が掲げられている。

  • Webアプリケーションのための、構造化され、かつ柔軟性の高いプログラミング言語を作成する
  • プログラマにとって馴染み深く、自然で、学習が容易な言語にする
  • Dartの成果物が高いパフォーマンスと高速な起動を実現できるようにする
  • 携帯電話やタブレット、ラップトップ、サーバなど、Webを利用可能なすべての端末をサポートする
  • 主要なWebブラウザで高速に実行できるためのツールを提供する

 「Webアプリケーションのための言語」とあるが、その目的ならばすでに多数の言語が存在する。ブラウザサイドではJavaScriptが不動の地位を築いているし、サーバサイドで使える言語を挙げたら枚挙に暇がない。そのような中であえて新しい言語を開発した理由は、既存のスクリプト言語では大規模なWebアプリケーション開発に対応しきれていない現状があるからだという。

 現在、Webアプリケーション開発の現場で人気のある軽量なスクリプト言語は、素早くコードを記述して動く成果物を作り上げるということには適している。その一方で、可読性やメンテナンス性が犠牲になっており、大規模なアプリケーションの開発には必ずしも適しているとは言えない。また、Webブラウザ側で動作するプログラム(おもにJavaScript)と、サーバ側で動作するプログラムでは、記述する言語が異なっているケースが多いという点も、問題として指摘されている。必要な言語やノウハウが複数になることが、開発者の学習コストを高める原因になっているからである。

 そこでDartでは、開発者が特別に意識しなくても構造化されたメンテナンスのしやすいアプリケーションを開発できるような言語を目指しているという。これによって小規模な開発だけでなく、商用で利用される大規模なアプリケーションの開発も、効率的に行える環境を提供するとのことである。

Dartの構文とライブラリ

  • コメント(1件)
#1 いず   2011-11-15 12:52:59
Dart注目しています。少しでも普及して欲しいのでブログを書きました。よかったら読んでください。

プログラミング言語Dartの「方向性」はやっぱり正しい / いずログ - http://is-log.blogspot.com/2011/11/dart.html
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