まつもとゆきひろ氏、Herokuのチーフアーキテクトに--NaClや楽天技研は継続
田中好伸 (編集部)
2011-07-13 15:08:00
RubyベースのPaaSを提供するHerokuは、Rubyのチーフアーキテクトとしてまつもとゆきひろ氏を迎える。セールスフォース・ドットコムが7月13日に発表した。
1995年に発表されたRubyは現在、100万人以上の開発者に使用され、HuluやTwitterなどのネットサービスで活用されている。Herokuは15万を超えるアプリケーションをサポートしているという。
まつもと氏は、「HerokuはRubyのオープン性と発展にコミットしている。世界中すべての開発者にとって、これまで以上に質が高く、より自然でより生産的なRubyの開発環境を実現したい」とコメントしている。同氏はオープンソース中心のSIerであるネットワーク応用通信研究所(NaCl)や楽天技術研究所のフェローだが、それは今後も継続する。
Herokuのジェネラルマネージャであり、Salesforce.comのプラットフォーム担当シニアバイスプレジデントのByron Sebastian氏はこうコメントしている。
「まつもと氏は、私たちのプラットフォーム開発チームの一員として、今後もRubyコミュニティと密接に協力しながら、Rubyのオープン性を保ち、開発者が世界クラスのアプリケーションを構築することを貢献すると確信している」
HerokuはSalesforce.comに2010年12月に買収され、現在はSalesforce.comの100%子会社。