GWTでJavaScriptを書かないAjax開発--第2回:アプリケーションの生成と実行

沖林正紀
2007-10-25 07:00:00
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 前回はGoogle Web Toolkit(GWT)の概要と、これを用いたアプリケーション構築の全体的な流れを紹介した。今回は、GWTのコマンドによってアプリケーションの雛形を生成し、それを実行してみることにしよう。

GWTモジュールの展開

 GWTのモジュールは、「Google Web Toolkit Release Archive」から、Windows、Mac OS X、Linuxの各プラットフォームに対応したものをダウンロードできる。いずれも圧縮形式なので、これを展開すると同名のルートフォルダが生成され、その中にさまざまなファイルが生成される。ここでは生成されたルートフォルダを「%GWT_HOME%」とする。

 GWTの実行環境として、J2SE1.4.2以上のJDKとWebブラウザが必要だ。そしてWebブラウザは、CSSとJavaScriptの実行を有効にしておかなくてはならないのは、前回述べたとおりだ。

アプリケーションの雛形を生成

 アプリケーションの雛形を生成するために用いるのは、%GWT_HOME%の中にあるapplicationCreatorというコマンドだ。引数とオプションの指定は以下の通り。

applicationCreator (-eclipse プロジェクト名) (-out ディレクトリ名) (-overwrite|-ignore) クラス名
  • 引数
    • クラス名:パッケージ名に"client"を含める必要がある。
  • オプション
    • -eclipse プロジェクト名:Eclipseプロジェクト(launchファイル)を生成
    • -out ディレクトリ名:雛形を生成するディレクトリ
    • -overwrite:同名のファイルが存在していても、すべて上書き
    • -ignore:同名のファイルが存在したら上書きしない

 リスト1は、example1というディレクトリにgwt.example1.client.GWTExample1というクラス名で、アプリケーションを生成した例だ。これによると、4つのディレクトリと6つのファイルが生成されていることが分かる。注意すべきなのは、コマンド引数となるクラス名には"client"を含めないと、エラーメッセージが出力されてアプリケーションが生成されないということだ。

リスト1 アプリケーションの雛形の生成例(ドライブ名など一部省略)

%GWT_HOME%> applicationCreator -eclipse GWTExample1 -out example1 gwt.example1.client.GWTExample1
Created directory example1\src
Created directory example1\src\gwt\example1
Created directory example1\src\gwt\example1\client  ← クライアント(Webコンテンツ)側のJavaアプリケーション用
Created directory example1\src\gwt\example1\public  ← HTMLやCSSなどのWebコンテンツ用
Created file example1\src\gwt\example1\GWTExample1.gwt.xml      ← 設定ファイル
Created file example1\src\gwt\example1\public\GWTExample1.html  ← レイアウトとスタイルシート(CSS)が記述されたHTML
Created file example1\src\gwt\example1\client\GWTExample1.java  ← クライアント(Webコンテンツ)側のJavaアプリケーション
Created file example1\GWTExample1.launch      ← Eclipseプロジェクトの設定
Created file example1\GWTExample1-shell.cmd   ← hosted modeによる実行コマンド
Created file example1\GWTExample1-compile.cmd ← web modeによる実行コマンド
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