SCSK、Curlの統合開発環境にモバイルアプリ開発環境「Caede」を追加

田中好伸 (編集部)
2012-09-06 15:38:00
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 SCSKは9月6日、RIA技術のCurl言語の統合開発環境(IDE)「Curl Development Tools for Eclipse(CDE)」にモバイルアプリ開発環境「Caede Ver1.0.0」を追加、提供を開始した。

 同社は現在、PC向けCurlのIDEとしてCDEと実行環境「Curl Runtime Environment(RTE)」を提供。複数のOSやブラウザに対応して、複雑で難易度の高いユーザーインターフェース(UI)を持つシステムをクロスプラットフォームで動作する環境を構築できるようになっていると説明する。

 スマートフォンやタブレットの普及拡大で、企業内でもiOSやAndroid向けのモバイルアプリの開発ニーズが高まっている。多様化するOSやモバイル端末の違いなどに対応するため、同社はCDEにCaedeを追加した。

 Caedeを追加したことで、PC向けRIA開発と同様に、Curlでモバイルアプリも開発できるようになるという。PCからモバイル端末まで対応できる真のクロスプラットフォーム開発ができるようになるとメリットを強調している。

 Caedeは「Caede Software Development Kit(SDK)」と「Caede Development Tools」の2つの製品で構成。Caede SDKはモバイルアプリを無償で開発できるオープンソースの開発キット。Caede Development ToolsはCaede SDKを使用して、生産性の高い開発環境を実現できるというEclipse用プラグイン開発ツール。Caede Development Toolsは、CDEの一機能として提供される。

 Caede Development Toolsは、Curl用開発環境として提供している「Curl Pro/IDEライセンス」で利用できる。Curl Pro/IDEライセンスの税別価格はPC1台あたり5万9800円。次年度以降の税別使用料は3万円となっている。

 Caede SDKは、グラフィックとロジックを切り離した「MVCモデル」。MVCモデルは、ソフトウェアの設計モデルの一つであり、処理の中核を担う“Model”、表示や出力を担う“View”、入力を受け取って内容に応じてModelとViewを制御する“Controller”の3要素を組み合わせて実装する方式を指している。

 Caede SDKにはライブラリとトレンスレータも用意されている。ライブラリはモバイルアプリ特有のGUIコントロール、加速度センサやGPS、カメラなどの端末専用APIが含まれる。トランスレータは、Curlのソースコードからモバイル用ソースコードを自動変換する機能。HTML5やCSS3、JavaScriptを自動で生成する。

 Caede Development Toolsは、Caede SDKのトレンスレータ機能と連動して、Caedeプロジェクトで作成したCurlのソースコードをバックグラウンドで自動的にモバイルモジュールに変換する。アプリケーションの開発から実行までをワンストップで実現できるという。

 Caede Development Toolsでは、画面レイアウトツール「Visual Layout Editor(VLE)」にモバイル用コンポーネントが追加され、モバイル独自に追加された機能もVLEを使用して開発できるようになる。ドラッグ&ドロップで画面を開発できると説明している。スタイルシートを簡単に作成できるデザインツール「Style Designer」も追加される。PC向けデスクトップのRIAとモバイルアプリのデザインを一括で設定することもできる。

図 クロスプラットフォームの概要
※クリックすると拡大画像が見られます
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