HTMLとFlash、両技術へのコミットを具体的に証明--Adobe MAX 2011基調講演

柴田克己
2011-10-06 16:01:00
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 米ロサンゼルスで開催されているAdobe Systemsの年次ユーザーカンファレンス「Adobe MAX 2011」。その基調講演2日目では、Flash PlatformおよびHTML5による開発環境とツール群の最新情報が披露された。同社では、「FlashとHTMLの両技術に対して投資を続けていく」との姿勢を一貫して表明しているが、今回の基調講演ではそのステートメントを証明する多くの製品や技術的な取り組みが示された。


Adobe Systemsプラットフォーム担当バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーのDanny Winokur氏

 登壇したAdobe Systemsプラットフォーム担当バイスプレジデント兼ジェネラルマネージャーのDanny Winokur氏は、冒頭に9月末に発表されたFlash Platformランタイムの新バージョン「Flash Player 11」と「AIR3」が、同日正式にリリースされたことを発表。「Flash Platformは最も広範なカスタマーに、最もリッチなエクスペリエンスを提供できる。Flashを進化させ続けることは、Adobeの崇高な使命である」と述べた。

 一方で、「HTMLも急速に進化している。Adobeはこれまでもユーザーにベストな体験を提供するため、W3C標準、WebKitやjQueryなどに対して貢献を続けてきたが、今後もHTMLのさらなる進展のために投資を続けていく」と述べ、前日に買収を発表した「PhoneGAP」の開発元であるNitobi SoftwareのCEO、Andre Charland氏を紹介した。


「PhoneGAP」の開発元であるNitobi SoftwareのCEO、Andre Charland氏(左)と、Adobe Systems、シニアテクニカルエバンジェリストのBen Forta氏

 PhoneGapは、HTMLとJavaScript(CSS)で書かれたコードを、Android、BlackBerry、iOSといったさまざまなモバイルデバイス向けのネイティブアプリケーションとしてパッケージングする技術をウェブ上で提供するサービス。Charland氏は、「PhoneGap:Build」と呼ばれるクラウド上のコンパイルツールを実際にデモし、ソーシャルコーディングサイト「github」でコードのURLを指定、各モバイルOS向けにパッケージングされたアプリケーションを、サイト上に表示されるQRコードから読み出して、端末上でテストするという一連の手順を説明した。実際に、PhoneGapを利用して、多くのゲームやビジネスアプリが開発されているという。

 PhoneGapは、オープンソースプロジェクトとして、コードがApache Software Foundationへ寄贈されることが決定しているほか、成果としての製品は「Adobe Creative Cloud」の一部としてアカウント加入者が利用できるようになるという。


HTMLとJavaScriptから、さまざまなモバイル端末向けのアプリケーションをビルドできる「PhoneGap:Build」
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