「Adobe CS5のコンセプトはワークフローの改善」--アドビ幹部が説明

杉山貴章(オングス)
2010-04-28 18:24:06
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 アドビシステムズが4月12日、「Adobe Creative Suite 5」を発表した。単体ソフトウェアとして14製品、スイートとして5製品のラインナップで、日本語版の正式リリースは5月28日を予定している。

 今回、来日したAdobe Systems 上級副社長兼ゼネラルマネージャ、John Loiacono氏に、CS5の開発コンセプトについて話を聞いた。Loiacono氏は同社のクリエイティブソリューション事業部門担当として、クリエイティブソリューションとリッチメディアソリューションの開発を統括している人物だ。

Adobe CS5はワークフローの概念そのものを変える

John Loiacono氏 John Loiacono氏

 Loiacono氏はまず、現行のAdobe Creative Suite 4(CS4)は、特に機能の追加に注力したものだと振り返った。CS4それ自身は素晴らしい製品に仕上がっていたが、今日のデザイナーの要求を満たすには機能の充実だけでは不十分だと指摘する。すなわち、「他の製品とは異なる、ひねりをきかした部分が求められている」(Loiacono氏)ということである。

 そこでCS5のリリースにあたっては、機能面の充実を前提としながらも、特に「ワークフローの改善」をコンセプトとして掲げたという。このコンセプトはCS4のリリース時にも含まれてはいたが、今回は特にワークフローの概念そのものの拡充を目的にしたとのことだ。例えば、新製品「Flash Catalyst」の追加はデザイナーとデベロッパー間のワークフローを変えるものとなる。Catalystを使えば、コーディングの知識がないデザイナーでも、デザインに対してインタラクティブ性やインタラクションを追加できるようになる。これはデベロッパーにデザイナーの意図を明確に伝える最良の手段だ。

 「今日のデザイナーは、単に静的コンテンツのみを作っていればいいという環境にありません。コンテンツとアプリケーションの境目が曖昧になってきており、コンテンツ自体にもインタラクティブ性を付加する必要が生じています。従来ならばこれはデベロッパーの仕事でしたが、単にコンテンツを渡されるだけではデザイナーの意図を正確に把握できないという問題がありました。Catalystは、デザイナーとデベロッパーの間のワークフローを改善するのです」(Loiacono氏)

 そのほかにも、CS5ではマルチデバイスに対応したオーサリングなどによって、コンテンツをどのように配信し、どのデバイス上でどのように実行するかまで、一貫したワークフローの中で行うことができる。また、オムニチュアの分析機能が統合されたことで、ユーザーによる利用状況を分析し、最適化するまでのワークフローもサポートされている。とにかく、コンテンツとアプリケーションのライフサイクル全体に渡ってワークフローが改善できるはずだと、Loiacono氏は自信を見せている。

生産性の向上はCS5導入のいい動機付けになる

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