「うるまでるびペイント」登場:絵は上手下手ではなく制作過程に楽しみが

冨田秀継(編集部)
2009-06-26 19:21:02
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 ウゴウゴルーガの「しかと」や、みんなのうたの「おしりかじり虫」を制作したアーティストユニット、うるまでるびが「うるまでるびペイント」のβ版を発表した。「10分でアニメが作れます」という触れ込みのソフトウェアで、対象OSはWindows XP、Windows Vista、Mac OS X 10.4以降。

 うるまでるびペイントの機能、UIについては、動作画面を見るのが最も手っ取り早い。ウェブサイトで提供している機能説明が参考になるだろう。

 ソフトウェアの名称こそ「うるまでるびペイント」だが、開発陣は「単なるペイント&アニメーションソフトとは考えていません」という。「ただ絵をかくために、ただアニメのために」開発されたソフトウェアで、絵に関する「上手い」と「下手」以外の価値を求め、制作過程を楽しむことに主眼を置いた。

 具体的なペイント機能としては、ガタガタの線をスムーズに修正する「いい子いい子ペン」、線や図形の辺をつまんで大胆に修正する「形状記憶引っぱりペン」」、制作過程で迷いがちな色の決定を支援する「ダイナミック・カラーチェンジ」などが提供される。

 主に「修正」に関わる機能がクローズアップされているが、容易に修正できる機能をきちんと提供することで、大胆に絵を描き、その制作過程を楽しむことが可能な設計になっていると言えよう。

 アニメーション機能としては、動かしたい部分にピンを打ち込み、それを人形の手足を動かすように移動させるだけで部分が自然に変形する「アニメクリップ」が提供される。なお、キャラクターに模様がある場合、アニメーション制作は格段に作業量が増えるが、アニメクリップを利用すると模様も追従させることが可能だ。

 プロ向けの機能としては、高度なアニメーション制作のために時間を管理する「タイムライン」、FPSの後調整、Flash(SWF)とQuickTimeファイルの書き出しなどが提供される。

 これらの機能はオフィシャルサイトに置かれた機能説明のページで、動画も交えて閲覧することができる

 本ソフトの開発にあたっては、うるまでるびがペイント開発リーダーを務めたが、東京大学大学院 情報理工学系研究科 コンピュータ科学専攻 准教授で、ACM SIGGRAPHの2006年「Significant New Researcher Award」を受賞した五十嵐健夫氏と、VZ Editorの開発者である兵藤嘉彦氏も協力している。

 なお、うるまでるびペイントは、うるまでるびファンクラブ会員のみダウンロード可能なソフトウェア。ウェブサイトの説明によると、「こちらの体制ができておらず、多すぎるユーザーは、かえってご迷惑をおかけするとの判断」から、このような提供形態となっている。

ウェブサイトのFlashを見ると、本当に10分でアニメが作れそうな気持ちに ウェブサイトのFlashを見ると、本当に10分でアニメが作れそうな気持ちに
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