Solaris技術動向の鍵を握る担当者、「OpenSolaris」の魅力を語る

杉山貴章(オングス)
2008-12-09 15:42:01
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将来的にはエンタープライズクラスのサポートも

 では、もう少し長い目で見たリリースプランはどうなっているだろうか。

 OpenSolarisプロジェクトは2週間ごとの新バージョンに加えて、6カ月ごとにマイルストーンをリリースしている。マイルストーンは新しいフィーチャーを含んだ、より高品質なバージョンであり、まず最初に試してみるならばこれが適しているという。

 それに加えて、SunではOpenSolarisユーザーに対する有償サポートの提供を計画しているそうだ。現時点では提供時期がまだ決まっていないが、そう遠くない未来だろうとHughes氏は言う。さらに、将来的にはSolaris 10と同様のエンタープライズクラスのサポートを提供するようになるとのことだ。

 そのような長期的なサポートを提供するバージョンは、恐らくマイルストーンのいずれかから選ばれるだろうとHughes氏は予測している。そして、それが「Solaris 11」のような扱いになるだろうとの認識も示している。したがって、OpenSolarisはSolaris 10の代替という位置づけではなく、Solaris 10のサポートは今後も継続していくとのことだ。

James Hughes氏 James Hughes氏

 「Sunとしては、現在のOpenSolarisはメジャーOSのためのプレビューのように位置づけている。そのため、考え方としてはエンタープライズクラスの大規模システムにはSolaris 10を、新しいフィーチャーを利用したい場合にはOpenSolarisを選択してもらうというような形になる」

 また、OpenSolarisといえば、SunのOpen Storage戦略との関係も気になるところだ。Hughes氏はOpenSolarisを使えば、ストレージのための様々な試みが容易に実現できると指摘する。

 「OpenSolarisにはZFSをはじめとする様々なフィーチャーが含まれている。例えばNFSやpNFS、共有QFS、FCoE(Fibre Channel over Ethernet)、インカーネルのCIFS(Common Internet File System)などだ。これらが全て統合されているのがOpenSolaris。つまり、これを利用すれば質の高いストレージを安価なハードウェアで構築できるということだ」

 さらに、ZFSに対しては今後も新しいフィーチャーを投入し続ける予定だという。現時点の計画では、次期バージョンで暗号化がサポートされることになっている。これらの機能はOpenSolarisと共にオープンソースで提供されているので、ZFSを利用して他の会社が様々な製品を開発してくれることが望みだとHudhes氏は語っている。

 「他のOSと同じものを作っていては、いくらそれが優れたものであっても最終的には顧客は選んでくれない。そのため、顧客が選びたいと思う魅力的なものを提供していきたいと考えている。我々のユニークな特徴は、この意思を1500人の開発者全員で共有しているということだ。OSを選ぶときに基準となるのは、アプリケーションをより短い期間で作り上げ、収益に結び付けられるということだと思う。そのことを強く意識して開発に取り組んでいく」

  • コメント(2件)
#1 anonymous   2008-12-11 12:38:09
×フューチャ
○フィーチャー
#2 tomita   2008-12-11 13:38:24
builder編集部 冨田です。いつもご愛読頂き、ありがとうございます。

記事初出時に、製品の特徴やそれに伴って提供される機能という意味で、インタビューイが
話した言葉「feature」を、「フューチャ」と記載しておりましたが、正しくは「フィーチャー」でした。
そのため、該当個所を修正させて頂きました。

ご指摘頂きました#1様、読者の皆様ならびに関係各位に深くお詫び申し上げます。
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