開発者の市場価値とは?:ウェブの論客が語る

大川淳
2008-10-17 13:25:01
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 パソナテックが設立10周年を記念して開催した「パソナテックカンファレンス2008」で、「デザインする人」として著名な長谷川恭久氏、paperboy&co. EC事業本部 カラメルチームプロデューサーで、モバツイッターを開発した藤川真一氏をパネラーに迎えたディスカッションが行われた。モデレーターは、ウェブ制作向けに多彩な情報を提供するセミナー「CSS Nite」を主宰するスイッチ代表取締役 鷹野雅弘氏だ。

左から、鷹野雅弘氏、藤川真一氏、長谷川恭久氏 左から、鷹野雅弘氏、藤川真一氏、長谷川恭久氏

ネットへの接点、もっと幅広くすべき

 鷹野氏の「ネットから縁遠い人々を、どのようにして取り込むか?」との問題提起に対し、長谷川氏は「ウェブ上でのコミュニケーションの仕方、情報の受け取り方が多様化しているので、もっとさまざまなチャンネルが必要なのではないか。幅広いチャンネルにアプローチできるような体制を整備しておくべきだろう。また、これからは携帯電話の時代であって、パソコンはだめだというような、二者択一にしてしまうのはもったいない。共存とはいわなくても、いろいろな人々がそれぞれ使いやすいものを考えていけばいよい」と話した。

 藤川氏は「携帯電話で電子メールのやり取りをしている人たちは、自分はインターネットを使っているつもりはなくても、(電子メールを利用しているということは)実際にはネットを使っているわけで、(使っていることを特に意識させないような)そういうインフラを築いていけば良いのではないか」と語り、両者とも手段や機器を限定せず、インターネットの窓口をいっそう広げるべきとの考えを示した。

カジュアルコミュニケーションがリテラシー向上に有益

 パソコン、携帯電話のユーザーインタフェースについて、長谷川氏は「DVDレコーダーのユーザーインタフェースなどは使いやすいのかどうか?いま、多くの人々がごく普通に使っているものであっても、一歩引いて考えてみると、気づかないところで少しずリテラシー上っているということもあるのでは。カジュアルコミュニケーションというものがある。昼休みに、親しい人に気軽に、あれはどうすればいいのか聞くというような感じで、スキル向上に効果がある。シニア世代の方が定年後、なかなかパソコンの使い方が覚えられないのは、コミュニケーションの接点が劇的に減ってしまうからという面もある」と指摘した。

 藤川氏は「便利さを感じるのは結局、速さに関係がある。以前は携帯電話からのネットサービスは遅かった。たとえば、駅で路線検索をしていると、画面を見ているうちに電車がもう来てしまっていた。ポータルにはメニューが多く、その中から何かを選択するには能力が必要になる。1つのサイトにつき1つの機能というような、シンプルなサービスであればわかりやすくなる」と話した。

RIAは「動く」だけで本当にリッチなのか?

  • 新着記事
  • 特集
  • ブログ