マイクロソフトのUX戦略:優れたユーザー体験とはなにか

笠井美史乃
2008-10-01 23:37:01
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 9月29日に開催したbuilder tech day「User Interface & beyond」では、基調講演に続いてマイクロソフトの鈴木祐巳氏によるセッションが行われた。

 マイクロソフト デベロッパー&プラットフォーム統括本部 デベロッパービジネス本部 NextWeb推進部 部長である鈴木氏のテーマは「マイクロソフトのUX戦略」。OS、アプリケーション、ウェブにおけるUX(ユーザーエクスペリエンス:ユーザー体験)のケーススタディと、同社が提供するクライアント技術「WPF」「SilverLight」の紹介を通し、「優れたUX」について考えてみたい。

優れたユーザー体験とは

 まずユーザーエクスペリエンスを考えるにあたっての指標として、UXとは「利用者が何かの体験を『楽しく』『面白く』『心地よく』行える点を”提供価値”として考えるコンセプト」という定義を挙げた。

 そこから考えられる「優れたUX」とは、機能と楽しさを基礎にしたユーザビリティの上に築かれる(ユーザー中心設計)。それはユーザーインタフェースはもちろん、適切なレスポンス速度や、期待通りの結果が得られることなども含まれる。

「ユーザー中心設計」のUXは、機能と美しさに支えられたユーザビリティの上に成り立つ 「ユーザー中心設計」のUXは、機能と美しさに支えられたユーザビリティの上に成り立つ

 優れたユーザーインタフェースの反例として鈴木氏が示したのが、「変なメモ帳」だ。

変なメモ帳。非常にシンプルであっても、ユーザーインタフェースによって同じ機能が使いやすくも使いにくくもなる 変なメモ帳。非常にシンプルであっても、ユーザーインタフェースによって同じ機能が使いやすくも使いにくくもなる

 変なメモ帳はメニューバーの左端に「ヘルプ」を配置し、「ファイル」メニューに「保存」がない。通常のメモ帳と同じ機能を持っていても、ユーザーインタフェースが異なることで使いにくいものになる

Officeが2007でUIを変更したワケ

 同氏がUXのケーススタディについて挙げた事例のひとつが、Microsoft Officeのナビゲーションだ。

 ユーザーインタフェースの変更は、ユーザーが新たに操作を覚えなくてはならないというデメリットを伴うが、2007 Office systemであえて大幅な変更を行ったことには理由がある。

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