Windows向けRADツールの最新版:「Delphi 2009」「C++Builder 2009」

杉山貴章(オングス)
2008-09-22 19:31:01
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 エンバカデロ・テクノロジーズはWindowsプラットフォーム向け開発ツールの最新版「Delphi 2009」と「C++Builder 2009」をリリースした。それに伴い開催された記者説明会において、Embarcadero TechnologiesでDelphiプロダクトマネージャを務めるNick Hodges氏により同製品の新機能の紹介が行われた。

Delphi 2009の画面ショット Delphi 2009の画面ショット

Delphi 2009 / C++Builder 2009の新機能

 今回リリースされたDelphi 2009およびC++Builder 2009は、以前よりコードネーム「Tiburon」として開発が続けられていた製品。Hodges氏はこれらの新バージョンについて、市場のニーズをもとに以下の4つの点に特にフォーカスを当てて開発したと語っている。

  • 国際化・グローバル化
  • ネイティブアプリケーション開発の需要
  • 新しいテクノロジー・環境への対応
  • 開発生産性

国際化・グローバル化

 まず国際化については、アプリケーション内での多言語データの利用を可能にするため、IDE全体に渡ってUnicodeをサポートしているとのこと。これによって文字列型のデータとしてだけでなく、変数名やユニット名、コンポーネント名などにも日本語を含むマルチバイト文字を利用すること可能となった。

 また、ソフトウェアのローカライゼーションの必要性も増してきていることから、ITE(Integrated Translation)やETM(External Translation Manager)といったローカライゼーションツールも充実させ、「Unicodeのあらゆるキャラクターセットを取り扱うことができるようになった」(Hodges氏)という。

ネイティブアプリケーション開発

 近年では、Microsoftの開発環境に対するフォーカスは.NETおよびその普及に移行しており、ネイティブアプリケーション開発にはそれほど注力していない。しかし一方で依然としてネイティブ開発の需要も多く残っており、これをサポートするのがDelphiとC++Builderの役目だとHodges氏は強調する。

 同製品で特筆すべき点はWin32ネイティブコンパイラの性能だ。Delphi 2009に搭載されているハイスピードWin32ネイティブDelphiコンパイラは、Win32向けのネイティブコンパイラでは最速のパフォーマンスを誇るという。またC++コンパイラについてはISO標準に準拠しており高い可搬性をもつ。

新しいテクノロジー・環境への対応

 Delphi 2009とC++Builder 2009では、新たにWindows VistaおよびWindows Server 2008に対応する。これにはVistaユーザインタフェースのサポートも含まれる。

 またVCL(Visual Component Library)には新たにTCategoryPanelGroup、TButtonEdit、TLinkLabel、TBalloonHintなどのコンポーネントが追加され、さらにリボンコントロールもサポートされるようになった。

 リボンコントロールについてはVCLベースでMicrosoft Officeのリボンスタイルを完全に実装しており、Microsoft製のコンポーネントは一切必要が無いとのこと。そのほか、既存コンポーネントのVista対応を含む強化も行われている。

 ユーザインタフェースだけでなくデータベース機能も大幅に向上しており、新しい多層アプリケーションフレームワークをサポートする。これによってサーバ上のメソッドをクライアントから呼び出すことが可能になったとのこと。すなわち、ミドルティアにビジネスロジックを配置し、それをパワフルなユーザインタフェースを持つクライアントから利用できるようになるということだ。

開発生産性

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]