Google Chromeに携わったキラ星のような開発者たち:コミックから読み解く

Yoichi Yamashita
2008-09-08 08:50:01
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VMのスペシャリストが開発したJavaScriptエンジン「V8」

 2005年にFirefoxからキーパーソンを獲得しはじめ、2006年9月に最後のピースが埋まった。デンマーク人の仮想マシンのスペシャリストLars Bak氏だ。

 また、同氏と長く仕事を共にしていたKasper Lung氏もChromeチームに加わった。Bak氏はJava HotSpot VM、Montyを手がけ、組み込みデバイス向けVM技術開発の会社を共同運営していたところに、Googleから最速のJavaScriptエンジン開発を持ちかけられた。そしてJavaScriptの実行速度10倍を目指した「V8」プロジェクトがスタートした。

高速性を追求する上でレンダリングエンジンはWebKit採用でまとまったが、問題はJavaScriptエンジンだった。その課題を解決したのがデンマークチームのLars Bak氏とKasper Lung氏 高速性を追求する上でレンダリングエンジンはWebKit採用でまとまったが、問題はJavaScriptエンジンだった。その課題を解決したのがデンマークチームのLars Bak氏とKasper Lung氏

戦略的に進めたスタートアップの買収

 もう1人注目したいのがサンドボックスを説明するCarlos Pizano氏だ。

 氏はGoogleが買収したGreenBorderのエンジニアだった。GreenBorderは、特定のブラウザだけをサンドボックス化し、ウイルスやマルウェアなどの被害がブラウザの外に及ばないようにするツールだ。根強いファンがいたため、GreenBorderをうばったGoogleに対する不満が聞こえていたが、Chromeというかたちでふたたびユーザーの手にGreenBorderが戻ってきた。

 ほかにもSkiaのベクターグラフィックスライブラリなど、過去数年の間にGoogleが取得した技術がAndroidのブラウザやChromeに盛り込まれており、Googleが理想のブラウザをイメージしながらスタートアップ買収を進めてきたことが分かる。

元GreenBorderのCarlos Pizano氏。犬のリトリーブを例にサンドボックス内のコミュニケーションを説明 元GreenBorderのCarlos Pizano氏。犬のリトリーブを例にサンドボックス内のコミュニケーションを説明
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