Google Chromeに携わったキラ星のような開発者たち:コミックから読み解く

Yoichi Yamashita
2008-09-08 08:50:01
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真のウェブプラットフォームのために

 ChromeがFirefox貢献者を引きつける理由の1つは、スクラッチからの開発だろう。たとえばChromeが今日のウェブに即した設計になっている最大の特徴は、タブごとに独立したマルチプロセスだ。PCで複数のソフトウエアを同時に動かすように、今やブラウザで複数のウェブアプリを動作させるのはめずらしくない。

 Firefoxの拡張システムは、ブラウザの機能の幅を広げる役割を果たしたが、1つのウェブアプリがトラブルを起こしたらブラウザ全体が落ちてしまう。それではウェブ”プラットフォーム”と呼ぶに値しない。

 そこでタブごとの独立となるが、そんなアイディアを既存の”情報表示のためのブラウザ”の流れに組み込むのは容易ではない。1.0に向けてふみ出したばかりのChromeだからこそ可能であり、Googleが「ウェブプラットフォームを実現するブラウザ」とアピールする所以である。

 加えて、公式ベータというかたちで世に送り出してもプロダクトとして認められるGoogleの特殊性も挙げられる。マルチスレッドはMozillaプロジェクトにもアイディアとしては存在するものの、表にはなかなか出てこない。それをGoogleはエンドユーザーに結びつけられるポジションにある。

 さらにもう1つつけ加えるとすれば、Googleの標準とオープンソースへのこだわりだ。成果がオープンソースコミュニティに帰属するから、Firefox貢献者の抵抗感がやわらぐ。

「Chromeは他のオープンソースプロジェクト、特にMozillaとWebKitに多大な借りがある。これ(Chrome)が我々からの返済だ。これらのアイディアが活用され、また挑戦者が現れることで、ウェブが前進し続けることを期待している」とRakowski氏 「Chromeは他のオープンソースプロジェクト、特にMozillaとWebKitに多大な借りがある。これ(Chrome)が我々からの返済だ。これらのアイディアが活用され、また挑戦者が現れることで、ウェブが前進し続けることを期待している」とRakowski氏

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