王者になれば、狙われる--Google vs. Microsoftの戦いを考察

文:Lana Kovacevic(Builder AU) 翻訳校正:村上雅章・野崎裕子
2008-07-16 08:00:00
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現時点におけるMicrosoftとGoogleの位置付け

 Smith氏によると、現在のMicrosoftは5年前のMicrosoftとは違っているという。Microsoftの真の力と収益源は、未だにOSやMicrosoft Officeといった従来製品となっているが、同社は新しいことにも取り組んでいる。一般的なイメージとは裏腹に、実際のMicrosoftは大衆が思っているほどオープンソースに反対してはいない。MicrosoftはOSといった同社の中核製品が関連する市場においてはオープンソースに反対しているが、その他の市場では逆に奨励しているのだ--その例がMoonlightである。

 MicrosoftはLiveプラットフォームに取り組み続けるだろう。Smith氏によると、Microsoftの特徴は「プラットフォームを主体に考える」ということ、そして「拡張できるように開発する」ということにあるという。LiveプラットフォームはSaaSを強調したものとなるだろうが、Microsoftの考えるSaaSは他のベンダーのそれとは異なっている。Microsoftは必ずしもすべてのものがクラウドコンピューティングによってサポートされる必要性はないと考えており、同社が優位に立っているデスクトップのリッチクライアント市場をてこ入れしたいとも考えているのだ。同社はSaaSを「ソフトウェアにサービスを付加したもの」として捉えており、「サーバーはサービスと同義」だとして、さまざまなクライアントやPC、機器、Webサービス、クライアントソフトウェア、PtoPの組み合わせをサポートすることを目指している。

 Microsoftはこれまで、技術力と競争力という2つの大きな力によって動いてきた。同社は、統合化されたストレージや音声認識に代表されるような、自らのビジョンによるテクノロジの実現に信念を置いている。またSmith氏によると、Microsoftは競争ということに対して過敏に反応する企業であり、プレッシャに対して強い企業でもあるという。

 一方、Googleはまったく異なる位置に付けている。まず、Googleには明確なリーダーシップがある。これに対してBill Gates氏の去ったMicrosoftの位置は少し微妙になるだろう。また、Googleは営業のいないメディア企業であり、主な収益源は中小企業からの広告収入となっている。

 Smith氏によると、Googleの成功は以下のような指針によるものだという。

  • セルフサービスと広告に基づく、現実的なビジネスモデル。
  • 優れた労働環境:Fortune誌の投票で、働きたい職場ナンバー1に輝いた。
  • 情報の民主化:すべての情報をアクセス可能にするとともに、検索可能にする。
  • 邪悪なことはしない。
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