Aero Glassを有効にすると2D描画性能がアップ -- 「WDDM 1.1」を整理する(2)

海上忍
2009-10-19 23:39:00
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 Windows Vistaから導入されたデスクトップエフェクト「Aero Glass」は、一定の条件を満たさないかぎり利用できない。それはWindows 7でも同様で、DirectX9以降に対応したGPUと128Mバイト以上のVRAMが必要だ。ただし、デバイスドライバのバージョンを上げると動作可能となることもあるため、この部分についてはメーカー/機種次第と考えていい。

 前々回取り上げたWindows Display Driver Model(WDDM) 1.1だが、共有メモリ上のバッファを使わず、Direct2D APIを使いアプリケーションのGDI描画を処理できる利点がある。メモリの節約とGPU側のバッファへの直接書き込みを実現することで、GPUによる高速なGDI処理が可能になったのだ。また、Aero Glassを提供するウインドウマネージャ「Dynamic Window Manager(DWM)」のメモリ領域を節約する効果も期待できる。

 WDDM 1.0と1.1との間にどの程度の差が生じているか、ベンチマークソフト「CrystalMark 2004R3」で検証してみた。利用したマシンのCPUはIntel Core 2 Duo、GPUはNVIDIA GeForce 9800M GT、OSはWindows 7 RC1(64bit)。ドライバにはNVIDIAのリファレンス版(WDDM 1.0はv7.15.11.7756、WDDM 1.1はv8.16.11.8681)を利用し、Aero Glass有効時と無効時それぞれで測定している。

 その結果は下図のとおり。注目したいのは2Dの描画テストである「GDI」の項目で、Aero無効時のスコアは大差ないものの、有効時のスコアはWDDM 1.1で約25%アップしている。Aero有効時のほうが2D描画が高速な傾向はVistaのときと同様(Aero有効時はGPU側でグラフィック処理する)だが、Direct2Dの恩恵があるぶん、WDDM 1.1のほうが改善幅が大きいのだ。外観の好みはともかく、高性能GPUマシンはAero有効で利用するのが吉だろう。

CrystalMark 2004R3の結果(GeForce 9600M GTの64bit版リファンレスドライバを使用)
-WDDM 1.0WDDM 1.1
Aero Glassの
ON/OFF
ONOFFONOFF
ALU26250262402626326225
FPU23524235362352723529
MEM14413146331411214245
HDD5150545855295573
GDI80656405102316419
D2D6383641164156392
OGL42812435852815428313
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