Windows 7がAeroのメモリ消費量を削減できたわけ--「WDDM 1.1」を整理する(1)

海上忍
2009-10-13 19:56:01
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 Windows 7では、Vistaから導入されたディスプレイドライバ「Windows Display Driver Model(WDDM)」がバージョンアップして、「WDDM 1.1」へと進化した。DirectX 10世代のGPUならば、おおむねWDDM 1.1に対応可能とされ、実際NVIDIAやATIなどのベンダーは自社ウェブサイトなどを介してドライバの提供を始めている。

 そもそもWindowsでは、線や文字の描画やスクロールといった2D描画をGraphics Device Interface(GDI)と呼ばれるAPIに依存しており、WDDM登場以前(XPDMドライバモデル)はこのGDIをGPU上で処理することによりパフォーマンスを稼いでいた。

 しかし、Vistaで投入されたAero Glassは、GDIではなくDirect3Dを用いた描画に変更。GDI描画は完全にソフトウェア化され、Aero有効時における描画速度低下の原因となったことが指摘されている。

 今度のWDDM 1.1では、そのGDIをDirect3D上に実装。GPUのメモリーへ直接レンダリングすることにより、システムメモリーの使用量削減が可能となった。またWDDM 1.1では、Direct3D上にGDIおよびGDI+のAPIを実装した「Direct2D」もサポート、高速な2D描画を実現している。

 次回は、WDDM 1.0とWDDM 1.1の違いがどれほど描画速度に影響するか、Windows 7におけるDesktop Window Manager(DWM)の仕様変更を踏まえつつ検証する予定だ。

ドライバがWDDM 1.1に対応しているかどうかは、DirectX診断ツールの「ディスプレイ」タブ右上で確認できる ドライバがWDDM 1.1に対応しているかどうかは、DirectX診断ツールの「ディスプレイ」タブ右上で確認できる
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