Windows 7の「ライブラリ」を開発者視点で使うと…?

海上忍
2009-08-04 17:02:02
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 Windows 7のエクスプローラを便利にした「ライブラリ」だが、その効用は限定的だ。

 理由の1つは対応アプリケーション。ライブラリにファイルを保存するためには、アプリケーション側が処理対象をライブラリであると認識できなければならない。Windows 7以前に開発されたライブラリ非対応のレガシーアプリケーションの場合、ライブラリそのものではなくライブラリに登録されているフォルダを選ぶ必要がある。異なるフォルダから複数のファイルを取得する機能が未実装なため、フォルダを開く操作がワンステップ増えてしまうのだ。

 もう1つが「CUIとの齟齬」。ファイルシステムに直結するシンボリックリンクやハードリンクとは異なり、アプリケーションAPIレベルで実現される”仮想フォルダ”のため、実際のディレクトリ構造とは差異が生じる。

 コマンドプロンプトだけでなく、PowerShellでも事情は同じ。ホームディレクトリ直下(/Users/****)にライブラリに相当するディレクトリはなく、旧来とほぼ変わらないディレクトリ構成があるだけだ。

 確かに、エクスプローラで操作するぶんには十分だが、PowerShellなどCUIベースの処理との兼ね合いを考えると、Windows 7のライブラリは微妙な存在だ。mklink.exe相当の機能をエクスプローラに追加し、使いやすいUIにアレンジたほうが解法としてベターだったのでは、と思うのだが。

PowerShellでホームディレクトリ直下を眺めたところ。「ライブラリ」に相当するディレクトリは存在しない PowerShellでホームディレクトリ直下を眺めたところ。「ライブラリ」に相当するディレクトリは存在しない
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