
「Vista SP1」対「XP SP2」--Windowsベンチマーク対決の結果は
私は2月7日と12日の2回にわたり、「Windows Vista」の製造工程向けリリース版(RTM)と今後正式リリース予定の「Windows Vista Service Pack 1(SP1)」を比較したベンチマークテストに関する記事を投稿した(最初の記事はこちら、2本目の記事はこちら)。2本の記事にはたくさんのフィードバックが寄せられたが、それを読むと、多くの人が興味をもっているのは、Vista RTMとVista SP1の性能差ではなく、実はVista SP1と「Windows XP SP2」の違いだということがわかった。
数日前、私はTalkBack欄の複数のコメントに対し、「Windows XP SP3」が正式リリースされるまでVistaとXPの比較テストを行うつもりはないという返事を書き込んだ。意味が見いだせなかったのだ。しかし、Vista SP1とXP SP2の対決を見たいという人たちは、この返事に納得しなかった。というわけで、手短に説明すると、しつこくせがまれ続けた結果、ついに私が折れた。これからご覧に入れるのは、「The PC Doctor」(この記事を書いたAdrian Kingsley-Hughes氏のペンネーム)の本部でほぼ丸2日間かけたテストの成果だ(テストでは、マザーボードの故障という邪魔が入り、数時間にわたる作業が無駄になった)。

Windows Vista SP1とWindows XP SP2の対決は次の要領で行われた。
テストに使ったシステム
このテストでは、Vista RTMとVista SP1のベンチマークテストで用いたシステムの1つを実験台とする。「Pentium 950D」を搭載しており、私が所有する中で最も「中庸」にあるシステムの代表例と言えるだろう。システムが遅すぎると結論が出ない恐れがあるし、強力すぎる場合はテスト結果が不正確になるかもしれないからだ。
テストに用いたマシンのスペックは次の通り。
- Pentium 950Dプロセッサ(3.4GHz)
- RAM 4Gバイト(ただし、OSが32ビット版なので使用可能な最大メモリ容量は3Gバイト強となる)
- 容量250GバイトのMaxtor製ハードディスク2基
テスト方法は単純だ。もともとマシンについていたブートドライブを取り外し、まったく同一の250Gバイトのハードディスク2基を用意した。その1つを取り付け、32ビット版の「Windows Vista Ultimate」をインストールし、システムをセットアップして立ち上げる。続いてそのハードディスクを取り外して第2のハードディスクを取り付け、こちらにはWindows XP SP2をインストールして使えるようにする。どちらのシステムもまっさらで、ドライバ類は最新版がインストールされている。
注:デュアルブートを利用する案は早い段階で諦めた。ディスクのパフォーマンスに影響する可能性があるからだ。
デフラグを行い、バックグラウンドタスクはすべて完了させたが、これ以外の最適化は行わなかった。
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