「OS X Lion」の新機能を根掘り葉掘り(1)

海上忍
2011-06-08 19:54:00
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 WWDC 2011がスタートし、Mac OS Xの次期バージョン「Lion」の情報が追加された。今回から「Mac」が取れて「OS X」と表記されるこのOS、なんと価格は2,600円。Mac App Storeを通したオンラインのみでの供給となるが、いちエンドユーザーとしては大歓迎だ。

 これまで明かされていなかった新機能の数々も公開された(アップルジャパンの関連ページ)。ここでは、FinderやDockのように目立ちはしないが重要な新機能をいくつかとりあげ、どこが新しいか、どこに注目すべきかを見てみよう。

やはりあった、電子書籍への対応強化

 Appleは、早い時期にiOSアプリ「iBooks」およびオンライン書店「iBook Store」を立ち上げ、電子書籍市場へのコミットを表明していた。OS X向けにはビューワ等の提供は特に実施していなかったが、2010年リリースしたワープロソフト「Pages」にEPUB書き出し機能を実装、制作環境としてのサポートをわずかだが開始した。

 それがLionで前進するようだ。Automatorの「新しいAutomatorアクション」の項目には、「テキスト文書からEPUB形式の電子書籍への変換」とあることから、APIレベルでEPUBがサポートされていると推測される。

企業/学校向けクライアント市場

 Xserveをディスコンにするなど、Appleの非コンシューマ部門での退潮傾向が取りざたされた2010年だが、一方ではiOSでMicrosoft Exchangeのサポートを強化するといった「高機能クライアント」としての充実ぶりも目立った。

 この路線は維持されるようで、Mailの説明には「Mail、iCal、アドレスブックが、Microsoft Exchange 2010に対応」とあるほか、Exchangeの不在通知設定も可能になるとのこと。さらに、ネットワーキング項にはDFS(Distributed File System)のサポート追加も見てとれる。NFSv4が正式サポートされることもあわせると、企業/学校向けクライアント市場には引き続き注力する方針と考えられる。

Apple IDを利用したアカウント共通化

 Lionの新機能解説を眺めると、Apple IDについて言及した項目が目につく。PtoPのファイル送信機能「AirDrop」、デスクトップ遠隔操作機能の「画面共有」、通常のファイル共有機能がそれだ。現在公開された情報は以上だが、Apple IDがApp StoreやiTunes Storeと紐付いたアカウントであることを考慮すると、これだけで終わるとは考えにくい。Lion以降のシステムでは、このApple IDが“鍵”としてさらに多くの役割を持たされるのではないだろうか。

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