今あえて思い起こす伝統のコマンド ~リマインダ編~

海上忍
2011-04-22 10:53:00
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 人間の脳というのは不思議なもので、アクセスされない情報は次第に劣化する。去る者は日々に疎しという言葉もあるが、久しぶりに会った友人の名前を思い出せないことは、そのような脳の仕様によるところが大きい。だから、大切な情報はときどき意識して思い起こしたほうがいい。

 GUIベースのリマインダツールに慣れてしまった筆者にとって、「leave」は存在を忘れがちなコマンドのひとつだ。要はCUIベースのリマインダツールなわけだが、複数の仮想デスクトップを自在に操れる「スクリーン」(GNU screenにあらず)を愛用する現在、せっかくのメッセージを見落とすことが増えたため、すっかりご無沙汰となってしまった。

 leaveの使い方はかんたん。引数には「○時□分」のように時刻を絶対指定するか、「○時間」「□分後」などと現在時刻から相対指定すれば、予定時刻到来の1分前には「Just one more minute!」、時刻ジャストには「Time to leave!」と端末画面にメッセージを出力してくれる。本来はログアウトの時刻を知らせるためのコマンドだが、外出時刻を思い出させるなど別の用途に使っていたユーザーも多いことだろう。自分の場合、インスタントラーメンをつくるときお世話になった。

3分後に通知するよう「leave」で設定したところ。killするかログアウトしないかぎり通知し続けるため、実際に使うときは注意
3分後に通知するよう「leave」で設定したところ。killするかログアウトしないかぎり通知し続けるため、実際に使うときは注意

 同じリマインダだが、「calendar」は使わなくなって久しい。~/.calendarディレクトリに同名のテキストファイル(~/.calendar/calendar)を用意し、そこに日付などの情報を記述しなければならず、面倒だからだ。iPhoneなど他の機器との連係を考えても、今あえてこのコマンドを使う必要性は低いと思う。

 むしろ注目したいのは、インクルードするカレンダファイルの情報だ。Mac OS Xの場合、/usr/share/calendar以下にいくつかあるのだが、本連載的には「calendar.computer」がイチオシだ。

 そこには、トリビア的な情報が満載。ENIACプロジェクトが開始されたのは1943年の4月9日だとか、DECがPDP-8を発表したのは1965年の5月21日だとか、さすがと言わざるをえない。確かにiCalやOutlookは便利だが、たまには歴史に想いを馳せてもいいだろう。

calndar.computerをインクルードしたカレンダーファイルを用意し、実行時点(4月20日)から30日以内の情報を表示したところ
calndar.computerをインクルードしたカレンダーファイルを用意し、実行時点(4月20日)から30日以内の情報を表示したところ
  • 新着記事
  • 特集
  • ブログ
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]