祝Ruby JIS規格化--「irb」の初期化スクリプトを見直す

海上忍
2011-03-25 19:54:00
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 プログラム言語「Ruby」の技術規格書が、JIS規格「JIS X 3017」として制定された由(関連記事)。日本発のプログラミング言語が同規格に採用されるのは史上初、特にLeopard以降「RubyCocoa」(Ruby言語でOS Xネイティブアプリを開発できるフレームワーク)を標準装備するOS Xにとっては身近なニュースといえる。

 筆者にとって、Rubyはある用途で欠かせない存在だ。それは「電卓」。少々込み入った計算が必要なときにはTerminalで「irb」を起動し、そこで済ませてしまうのだ。常時Terminalを起動している自分には、この方法がもっとも手軽なうえ、mathnライブラリを使えば(require 'mathn')分数の計算すらラクにこなせる。Rubyの用途はコーディングのみにあらず、道具としての可能性も大いにあるのだ。

 そこで見直したいのが、irbの初期化スクリプト。ホームディレクトリに「.irbrc」、すなわち「~/.irbrc」を用意しておくことにより、irbは起動時にライブラリのロードなど初期化を自動処理できる。ここに利用頻度の高い設定を記述しておけば、irbを起動するつど「require ~」と実行せずに済むわけだ。

 あわせて「wirble」も利用したい。wirbleはirbを拡張するgemプラグインで、コマンド履歴の参照(Ctrl-p/Ctrl-n)やカラー表示、シンタックスハイライト、入力補完など、気の利いた機能が利用できるようになる。wirbleのインストールは、管理者権限でgemコマンドを実行することが近道だ。

 筆者はそれに加え、cdやlsなどシェルのコマンドをirbから利用できるようにしている。紙幅の都合でcdとls、pwdの3種を掲載するにとどめておくが、アレンジすれば他のコマンドにも使えることだろう。なお、コマンドの引数は引用符で囲む必要がある点には注意してほしい。

$ sudo gem install wirble
Rubyの対話型実行環境「irb」。gemプラグインのwirbleでカラー化している Rubyの対話型実行環境「irb」。gemプラグインのwirbleでカラー化している

●「~/.irbrc」のサンプル

require 'rubygems'
require 'wirble'
require 'mathn'

IRB.conf[:SAVE_HISTORY] = 1000
IRB.conf[:AUTO_INDENT] = true

Wirble.init
Wirble.colorize

def cd(arg)
   Dir::chdir(arg)
 end

def ls(*args)
   system "ls #{args.to_s}"
 end

def pwd
  Dir::pwd
end
  • コメント(1件)
#1 5.5   2011-03-26 14:02:57
Wirble.colorize すると,結果の表示がおかしくなりますね。
掲載されている図版でも,(1/3 + 1/4) * 2/3 の結果が,「7/18」となるべきところ,スラッシュが取れて「718」となっています。
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