いまある材料でLionを予想(/etc編)

海上忍
2010-11-26 20:35:19
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 /etcといえば、ハードウェアやネットワーク関連などさまざまな設定ファイルが置かれるディレクトリとして知られている。Mac OS Xでは、伝統的に/private/etcのシンボリックリンクとして配置されているが、基本的な位置付けはほかのUNIX系OSと変わらない。

 しかし、NeXTSTEP以来の歴史をひもといてみると、それなりに変遷があることがわかる。たとえば、shutdownやnewfsなどのシステムコマンドは/etcに置かれていたし(そもそも/sbinがなかった)、pingやifconfigといったネットワーク管理用のコマンドも/etcにあった。さらにはNetInfoデータベースというNeXT独自のディレクトリサービスのデータベースも置かれていたことから、/etcは非常に重要なシステム領域、という認識が浸透していたと記憶している。

 しかしTigerではスーパーサーバがinitからlaunchdに代わり、伝統的なrcスクリプトによる初期化からlaunchd.plist形式に変わっている。続くLeopardでは、NetInfoが消えてOpen Directoryに移行するなど、/etcの役割も変化している。

 全体的な傾向としていうと、/etcの役割は次第に薄れ、UNIXとしての承認を得るための「名残り」になりつつあるといえる。Snow Leopardのいまもシステムのブートプロセスで参照され、SambaやSSHなどのソフトウェアに設定ファイル保存領域として使用されるため、なくなることはないだろうが、事実上の形骸化はさらに進む可能性が高い。

 細かい話で恐縮だが、Leopard以前から「/etc/hostconfig」--ブートとともに起動するサービスを記述しておく設定ファイル--の行頭には、「# This file is going away」というコメントが記載されている。細かい部分まで整理整頓を欠かさないAppleのこと、このまま放置するとは考えにくい。

 さらに細かいことをいうと、FAXモデムを内蔵しなくなったMacに/etc/efax.rc(FAXサーバの設定ファイル)は不要だろうし、ファイルが0バイトの/etc/kern_loader.conf(NEXTSTEPで利用されていたカーネルモジュールの設定ファイル)は、削除してもまったく問題なさそう。

 「神は細部に宿る」というが、Lionの出来栄えは/etcディレクトリの整理状況でわかるのかもしれない。

消え行く運命の設定ファイル「/etc/hostconfig」。Lionでは予定どおり削除されるか 消え行く運命の設定ファイル「/etc/hostconfig」。Lionでは予定どおり/etcから削除されるか?
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