VideoDecodeAccelerationフレームワークが押し上げるMacのH.264再生環境

海上忍
2010-05-19 12:44:59
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 Mac OS X 10.6.3で追加された「VideoDecodeAcceleration.framework」が、ここにきて話題となっている。その理由は「Gala」。GPUアクセラレーション機能を備えた、Snow Leopard限定Flash Player次期リリースのプレビュー版だ。

  Galaでは、H.264ムービーの再生時にVideoDecodeAcceleration.frameworkを利用する。現在のところ、サポートされるGPUはGeForceシリーズ3モデル(9400M/320M/GT 330M)のみだが、CPUへの負荷は50%前後にまで軽減されるため、YouTubeなどH.264コンテンツの試聴がかなりラクになる。MacBook Proシリーズの場合、CPU負荷軽減にともなう電力消費量の減少はともかく、高負荷の状態が長く続き内蔵ファンが回転することを回避できるメリットは大きい。これで、ヒーリング系の動画もゆっくり眺められるというものだ。

  このフレームワークにアクセスする方法は、4月下旬に公開された技術資料「Technical Note TN2267 Video Decode Acceleration Framework Reference」に詳しい。Adobe Labsのページから判断すると、Galaにこのフレームワークが使用されていることは明らかで、Windowsに比べ見劣りしていたMac版Flash PlayerにおけるH.264ムービーのサポートが一気に向上した。HTML5のビデオコーデックを巡る各社の思惑はともかく、いまあるリソースの有効活用につながるという意味で、Appleの対応は歓迎されるべきだろう。

  オープンソース/フリーウェアの分野にも、このフレームワークを活用しようという動きが見られる。たとえば、FrontRow風メディアサーバの「Plex」では、早くもVideoDecodeAcceleration.framework対応のバイナリが公開されている。Macで動画を楽しみたいのであれば、今後の動向に注目だ。

H.264ムービー GalaでYouTubeのH.264ムービー(720p)を再生したところ。GPUアクセラレーションが作動している場合、Flashの画面左上に正方形が表示される
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