
App Storeの”チラシ”がほしい
海上忍
2009-08-14 11:14:01
現在のところ、App Storeの販売促進ツールは、iTunesまたはiPhoneやiPod touchに表示されるiTunes Storeの画面か、ウェブサイト、ブログに掲載されているアフィリエイト広告しかない。
iTunes株式会社が発行するメールマガジンも存在するが、タイトルが「New Music Wednesday」であることからわかるように、アプリに関する情報はない。デベロッパが製品を宣伝したければ、自前のサイトで告知するか、メディアのプレスリリース窓口にメールするなどして働きかけなければならないのが現実だ。
告知や宣伝の手段に乏しいことは、消費者にとってもデメリットといえる。たとえば、コナミがゲームタイトル数点を期間限定で値下げしているが、App Storeにはそれとわかる告知がない(8月11日時点で筆者は目にしていない)。コナミは独自のメールマガジンを発行しているため、同社のファンに対しては告知できるが、それでも”一見の客”に知らせる術はない。ふだんは350円の懐かしゲーム「フロッガー」が115円だとすれば、相当のバリューを一見の客にも感じさせることができるはずなのだが。
「iPhoneを巡るゲーム業界の動き」にも書いたが、小規模デベロッパーにとって、消費者へのリーチは悩ましい問題だ。メールマガジンすら発行できない(登録希望者の数を期待できない)デベロッパーは少なくないはずで、たとえ期間限定のセールを実施したとしても、その効果は限定的になってしまう。Appleには、ただApp Storeにお勧めアプリを陳列するだけでなく、デベロッパの意を汲んだ販促キャンペーンなりセール情報を流すツールを提供してほしいものだ。

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