iPhoneゲームを開発するならコレ:「cocos2D for iPhone」

海上忍
2009-07-09 17:18:01
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ゲームデベロッパーの約9割がiPhoneアプリの開発に関心を寄せているという調査報告もあるように、iPhoneをターゲットにしたゲーム開発はちょっとしたブーム。しかし、なにから手を付けていいか迷う向きも少なくないはず。昨秋のNDA緩和で状況は好転したが、まだまだ情報に乏しいのが現実だ。

 もし開発ターゲットが明確にゲーム系ならば、手始めにフリー/オープンソースのライブラリ「cocos2D for iPhone」を試してはどうだろう。タッチイベントはもちろんOpenGL ES 1.1による描画など、iPhoneで2Dゲームを楽しむために必要な機能はひと通り揃っている。

 ライセンス形態も重要なポイント。修正BSDライセンスが適用されるオリジナルのcocos2dと異なり、iPhone版にはGNU LGPLv3が適用されるが、iPhoneアプリでは動的リンクという方法をとれないため、静的リンクという選択肢も用意されているのだ。早い話が、cocos2D for iPhoneを利用しても、静的リンクにすればソースコードを公開しなくてもApp Storeで公開できる。

 ともあれ、cocos2D for iPhoneのキモは、物理エンジン「chipmunk」の活用方法にある(と思う)。扱い方は、こちらのサンプルコードなどが参考になるはずだ。

cocos2D for iPhoneのサイトでは、同ライブラリを使用したiPhoneアプリが多数紹介されている(画像をクリックすると拡大します) cocos2D for iPhoneのサイトでは、同ライブラリを使用したiPhoneアプリが多数紹介されている(画像をクリックすると拡大します)
  • コメント(1件)
#1 anonymous   2009-07-12 05:46:59
ライセンスの説明のところが間違っているというか、誤解を招く。
「iPhone版にはGNU LGPLv3が適用されるが、iPhoneアプリでは動的リンクという方法をとれないため、静的リンクという選択肢も用意されているのだ。」では、その後の「静的リンクにすればソースコードを公開しなくてもApp Storeで公開できる。」に正しく繋がらない。これでは、「LGPLv3で静的リンクを行えば、ソースコード公開の義務が無くなる」という意味になってしまう。本来は逆で、LGPLのライブラリを静的リンクした場合は、アプリケーション全体のソースコード公開義務が生じるはず。
実際には、cocos2d for iPhoneのラインセンスが、”LGPLを元にして”静的リンクした場合の公開義務を免除する様に拡張されている(同梱のドキュメントに記載)状況であり、記事の説明とは異なっている事を記載すべきと思う。それを書かずに「早い話が」も何もない。
「iPhone版にはGNU LGPLv3を独自に拡張したライセンスが適用される。iPhoneアプリでは動的リンクという方法をとれないため、静的リンクしか選択肢がないが、その場合ソースコードを公開する義務が生じる。拡張したライセンスでは、その義務を免除している。早い話が~」程度が妥当だろうと思う。あるいは、「iPhone版にはGNU LGPLv3が適用されるが、静的リンクしかリンク手段が無いiPhone OS向けに、ライセンスを独自拡張している。早い話が~」くらいでも構わないかもしれない。
  • 新着記事
  • 特集
  • ブログ