iPhone OS 3.0、期待と懸念(2/4)

海上忍
2009-03-26 19:30:00
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 iPhone OS 3.0では、コピー&ペーストがサポートされる。デベロッパプログラム(有償のスタンダード/エンタープライズ限定だが)参加者は、すでにSDKを入手していることと思うが、ここでは17日に実施された発表会での情報をもとに詳細を検討してみたい。

 コピー&ペーストは、タップとドラッグというマルチタッチUIの操作だけで完結する。テキストの対象箇所をダブルタップすると、カット/コピー/ペーストの処理を選択するダイアログボックスが開く。カットかコピーを実行するとテキストがクリップボードに保管されるので、貼り付けたい位置で再びダブルタップ、今度はペーストを選択する、という流れだ。

 しかし、この機能には一抹の不安が残る。ダブルタップなど操作性に関する部分はもちろん、カーソル位置を拡大表示するしくみも、iPhone OS 1.x当時からあったものだ。個人的には"封印解除"の印象が強く、この機構を提供するにあたり技術的ブレイクスルーが必要だったとは考えにくい。

 こちらに書いているが、Windows 7のマルチタッチUI「Windows Touch」では、ロゴ認定プログラムに「引いた線より2.5mm以上ズレて検出されると不合格」というテストが含まれる。人間の繊細な皮膚感覚に訴える機能なだけに、それだけ厳しい基準を設けなければならないのだろう。

 振り返るにiPhone OS 3.0はどうだろう。大粒のアイコンはともかく、その数分の1の面積の文字を思い通りに操作できるのか。"強者ユーザ"が大半なはずのデベロッパプログラム参加者はともかく、一般ユーザが納得するのか。確かに待望の機能ではあるが、万人が快適に使えてナンボ、という気がする。

iPhone OS 3.0に搭載予定の「コピー&ペースト」。テキストの範囲指定は、マウスですらうまく操作できないユーザも多いだけに、あっと驚く目新しい実装を期待していたのだが……iPhone OS 3.0に搭載予定の「コピー&ペースト」。テキストの範囲指定は、マウスですらうまく操作できないユーザも多いだけに、あっと驚く目新しい実装を期待していたのだが……

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