Nokia撤退とiPhoneの関係を考えてみる

海上忍
2008-11-28 14:30:00
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 Nokiaが、日本市場から事実上撤退する。2008年冬モデルは販売されるそうだが、今後NTT DoCoMoとソフトバンクへの端末の供給は打ち切られる。高級ブランド「Vertu」は予定どおり展開するそうだが、通常のコンシューマ市場からNokiaの姿は消える。

 Nokia製端末の世界市場におけるシェアは、2007年度時点で4割近いそうだが、この日本では1%に満たない程度。これを2桁に伸ばしたいと意気込んで見せたのは今春の話で、青天の霹靂と感じた関係者も少なくないはずだ。

 同社はSymbian OSやQtを傘下に収めることもあり、高機能携帯/スマートフォンの分野ではリーダー的な存在。その会社が開拓余地のある日本市場に攻め込むことは1つの判断だが、世界規模の景気後退がささやかれる現在、コストに見合うリターンが当分期待できない市場から早々に撤退することも、また合理的な判断だろう。

 iPhoneとは直接関係のない話だが、決して対岸の火事ではない。というのも、12月4日に予定されていたS60の開発者向けイベントが急遽中止となったことからも明らかなように、これから盛り上がるはずのスマートフォン市場に冷や水を浴びせた格好になったからだ。よき競争相手に恵まれなければ市場は成長せず、市場の成長なければiPhoneへの関心も低下するように思うのだが、いかに。

Nokiaの撤退は対岸の火事にあらず。スマートフォン市場全体の盛り上がりは、iPhoneにもプラスに作用するはずだからだ
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