韓国ウォン安とiPhoneのオイシイ関係

海上忍
2008-10-30 20:30:00
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 10月に入り、急速にウォン安ドル高が進行している。年初までは、1$=9百ウォン台と比較的安定していたが、3月あたりからウォン安傾向が強まりはじめ、10月に入り一気に14百ウォン台に突入した。10月29日昼のニューヨーク外為市場におけるレートは、1$=1,426.9ウォンだ。9月29日のレートと比べると、ウォンが対ドル比約20%下落した計算になる。

 各誌の分解記事で触れられているとおり、iPhone 3GにはSamsungなど韓国メーカーの部品が多く採用されている。こちらの記事にもあるように、iPhone 3G発売直前にはNAND型フラッシュメモリが一時的に供給難に陥ったほどだ。

 ウォン安の今後の韓国半導体産業への影響だが、短期的には輸出にプラスの作用をもたらすと考えられる。供給過剰気味で価格が急落していたメモリモジュールにも、ウォン安ドル高が効いてくるに違いない。しかし一方では、原料と製造機械を輸入に頼る構造ゆえに、歩留まりの悪化が懸念される。世界規模での景気減退傾向も手伝い、新規設備投資が控えられる可能性は高い。盛衰の激しいIT産業においては、国際競争力低下の原因ともなるだろう。

 iPhoneへの影響はというと…… 部品はある程度まとまったロット/期間で調達する契約が締結されているはずで、短期的には影響が少ないと考えられる。しかし次世代機向けに調達する際、このウォン安の状況が続いていれば、Appleの粗利拡大=価格競争力アップに直結する。次のiPhoneでは、内部の「韓国濃度」が高まること必至だろう。次の次はわからないが。

iPhone構成ユーティリティで調べると、韓国製デバイスが続々と検出される。ウォン安が続き部品調達コストが下がれば、iPhone本体の価格を引き下げてシェア拡大を図るための原資となるかも
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