あのiPhone NDAが緩和、しかし……

海上忍
2008-10-02 12:30:00
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 ADCのWebサイトに、「A message for iPhone Developers」から始まる文章が掲載された。耳の速い読者諸兄はご存知かもしれないが、iPhoneアプリ開発者を悩ませてきたNDAの呪縛から「一部」解放される、という朗報だ。その要約は以下のとおり。

iPhone OSには、多くのAppleのアイデアと革新的技術が含まれており、盗用を防ぐためNDAの制約を課してきた。しかしながら、iPhoneアプリ開発者からNDAが重荷であるとの指摘が多いため、リリース済みのソフトについてNDAの対象から外すことにした。なお、リリース前のアプリについては、従来通りNDAの対象となる。

 冒頭で「一部」としたが、オープンソースを用いたアプリの開発者にとっては、かなりのインパクトがあるはず。約1カ月前にも書いたとおり、NDAの縛りによりソースコードを公開できないため、GPLedなアプリを開発することは困難だったが、その糸口が見つかったというわけだ。少なくとも、iPhoneアプリの開発コミュニティが賑わう材料の1つにはなるだろう。

 ただし注意すべき点が1つ。リリース後のアプリのみNDAの対象から外れるということは、Appleの審査を通過しないかぎり発表できないことにほかならない。Appleのお墨付きがなければ、オープンソースのアプリといえどなにも公開できないわけで…… 開発者が「釈迦の掌から出られない孫悟空」であることに変わりないのだ。筋斗雲を用意したからこれで納得して、というのが今回のNDA緩和策に隠された趣旨といえる。

NDA緩和策は朗報だが……これって「筋斗雲」?
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