Appleの「JailBreak」に対する考えを推理する

海上忍
2008-09-04 12:45:00
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 JailBreak(JB)を扱った昨日の記事について、掲載前に担当編集者から「(楽観的でいられる)根拠は?」という主旨の質問があった。至極もっともなことなので、筆者がそう考えるに至った経緯を説明してみたい。

 まず挙げられるのが、Appleの反応の鈍さ。JBツールの公開日と、そのバージョンのJBを不可にするファームウェアの公開日を対応させた下の表を見てほしい。注目すべきは、v1.1.4の"脱獄報告"からv1.1.5のリリースまで、5カ月近いタイムラグが生じていたこと。さらにv1.1.5の場合、そのリリース以前に公開されていたツール(ex. ZiPhone 3.0)を利用し、JailBreakに成功していたという。これは、JailBreakに対するAppleの危機意識の希薄さ、他の実装が急がれる機能に比べての優先順位の低さ、または「見て見ぬふり」の現れではないだろうか。

 なお、ファーウェアv1.1.xの更新頻度が高く、かつ更新のつどJailBreak不可となっていた(一部バージョンを除く)ことは事実だが、JailBreak対策のみを目的としたアップデートは一度も行われていないはず。App Storeをないがしろにする/セキュリティを揺るがすJailBreakは、まさに招かざる客なのかもしれないが、慌てて対応するほど重要な問題と捉えていないことは確かだろう。

ファームウェアアップデートとJailBreak成功報告の関係
ファームウェア公開日脱獄報告
v1.1.12007/9/272007/10/10
v1.1.22007/11/92007/11/9
v1.1.32008/1/192008/2/11
v1.1.42008/2/272008/2/27
v1.1.52008/7/152008/7/15
v2.02008/7/112008/7/20
v2.0.12008/8/42008/8/9

※:対象としたJailBreakツールは、ファームウェアバージョンにより異なる。

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