Windowsの歴史 Windows Server 2003編:存在も機能も地味、しかし人気のOS

横山哲也(グローバル ナレッジ ネットワーク)
2009-10-19 19:04:00
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Windows Server 2003の追加機能

 極めて地味なWindows Server 2003だが、それ故に企業からの信頼が高かったことも事実である。Windows 2000から積極的に移行するほどの目玉機能はなくても、Windows NTから直接移行するユーザーは多かった。

 Windows Server 2003のActive DirectoryにはWindows NTとWindows Server 2003ドメインコントローラのみの混在を許す「Windows Server 2003中間」モードも備わっていた。「Windows Server 2003中間」は、Windows Server 2008でサポートされないため、本当にWindows NTとWindows Server 2003ドメインコントローラのためだけの機能である。

 また、製品登場後に多くの追加機能が提供された。これらを総称して「Feature Pack」と呼ぶ。主なFeature Packは以下の通りである。

  • Active Directory Application Mode:汎用LDAPサーバ
  • Automated Deployment Services(ADS):サーバの自動展開を行うサービス
  • Windows Server Update Services(WSUS):Microsoft Updateに相当する機能をイントラネット上に実現
  • Windows Rights Managementサービス:Microsoft Officeドキュメントのアクセス制御
  • Windows SharePoint Services:ウェブベースの情報共有サービス
  • Windowsシステムリソースマネージャ(WSRM):プロセスが利用可能なCPU時間の上限を設定や監視
  • グループポリシー管理コンソール:グループポリシーの管理ツール

 サービスパックの位置付けも変わった。Windows NT時代はサービスパックで新機能が搭載されることが多く、互換性問題が発生することをしばしば指摘されていた。これを受け、MicrosoftはWindows 2000から「サービスパックでは新機能を追加しない」と明言した。

 しかし、Windows Server 2003からは再び新機能が搭載されるようになった。「なぜか」という質問の答えは「その方がいいでしょう?」だった。

 顧客やパートナーの前で断言したことをあっさり撤回したのには驚いたが、「その方がいいでしょう」というのは確か。特にセキュリティ機能の強化が目立つ。互換性問題も以前ほど深刻なものは発生していない。開発と検証の体制が整ってきたのだろう。

Windows Server 2003と市場

 繰り返しになるが、Windows Server 2003は地味な故に市場で広く受け入れられた。同時にクライアントのWindows XPも安定して使用された。しかも、Windows Server 2003には多くの追加機能(Feature Pack)が投入され、新しい要求にもある程度答えてきた。特に、2005年末に登場したWindows Server 2003 R2は象徴的な製品であった。

 次回はWindows Server 2003 R2について紹介する。

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