Windowsの歴史 NT 4.0の派生品編:標準サービスの試金石となった多彩なエディション

横山哲也(グローバル ナレッジ ネットワーク)
2009-09-04 16:17:01
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 Windows NT 4.0においては、このバージョンをベースにした多くのエディション、いわば「派生品」が登場した。これらの製品の大半は後に標準機能として統合されることになる。派生品が本体に統合される例は現在でも見られるが、Windows NT 4.0はそのハシリである。

Windows NT 4.0 Option Pack&Enterprise Edition

 Windows NT 4.0 Server登場の翌1997年には、「Windows NT Server 4.0, Enterprise Edition」が登場した。これは、Windows NT Server 4.0にサービスパック3とMSCS(マイクロソフトクラスタサービス)などの追加サービスを含めた製品である。

 さらに翌年にはWindows NT 4.0 Option Packが無償提供された。こちらには「Internet Information Server (IIS) 4.0」や「Transaction Server (MTS) 2.0」「Message Queue Server (MSMQ) 1.0」などが含まれた。MSMQはWindows NT 4.0, Enterprise Editionに含まれるものと同じである。

 Enterprise Editionに相当する機能は、Windows 2000から標準ラインアップに加わり、MSCSが標準機能となった。その他の機能の多くもWindows 2000からは本体に統合された。

Windows NT Server 4.0, Terminal Server Edition

 Citrixから技術提供を受けて開発されたのが「Windows NT Server 4.0, Terminal Server Edition」、通称「ターミナルサーバ」である。ターミナルサーバは「WindowsはTCO(総所有コスト)が高い」という批判に対する回答で、いわゆる「シンクライアント」を提供するための製品だった。

 ターミナルサーバは、1台のサーバが複数のユーザーに対して画面とアプリケーションの実行環境を提供する。クライアントは画面表示とマウスおよびキーボード入力のみを行うことで、クライアント管理を簡略化したものである。これにより、個々のクライアントにアプリケーションをインストールする必要がなくなり、管理者の手間は大幅に削減される。

 ターミナルサーバ以前からUnixを中心に使われていた「X」と呼ばれるウィンドウシステムがある。Xはネットワーク透過なウィンドウシステムであり、ターミナルサーバと似たような動作をする。ターミナルサーバが登場したかなり早い段階で、ターミナルサーバ専用端末(Windows Based Terminal: WBT)が発売されているが、多くはXウィンドウシステム対応の端末(X端末)を発売していたベンダーだった。

  • コメント(1件)
#1 anonymous   2009-09-10 14:19:21
Windows MobileはWindows CEの上に構築されたものなので、embedded系列とは別物だと思いますが。
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