Windowsの歴史 Windows 98、98SE、Me編:優れたOSを輩出したWindows 9x時代

横山哲也(グローバル ナレッジ ネットワーク)
2009-06-23 13:17:01
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 Windows Meは良くも悪くも「Windows 98 Third Edition」であった。Windows 95およびWindows 98との互換性は高く評価されたが、Windows 95系列の本質的な不安定さは解消されなかった。

 筆者はWindows Meを使っていないので真偽は判断できないが、Wikipedia 日本語版によると、「多機能性が求められた結果、OS自身がシステムリソースを多く占有するという欠点をかかえることとなったためブルースクリーンやフリーズが多発し、9x系Windowsの最終バージョンでありながら最も不安定という不名誉な評価を受けることが多い」とされる(2009年6月14日現在)。

 Windows Meは、OSの技術的なロードマップではなく、Microsoftの収益だけを考えて発売されたという噂もあった。真偽はもちろん分からないが、Windows MeがMicrosoft社内(の一部の部署)で軽んじられていたことは確かである。

 たとえばMicrosoftの認定教育コースではWindows 95、98、98SEの名称は登場しても、Meの名称が登場することはまずない。筆者はWindows Serverの認定教育コースのほとんどを担当したが、全く記憶に残っていない。マイクロソフト認定技術者(MCP)試験にも登場していないように思う。

 Windows Meが発売された2000年9月にはWindows 2000が高い評価を受けており、Windows 95/98とWindows NTを統合する「Windows XP」の登場も見えていた。少なくとも企業向けにWindows Meを販売する理由はなかったのだろう(マイクロソフト認定教育コースは主に企業向けである)。

Windows 9xのまとめ

 Windows 95、98、98SE、Meを総称して「Windows 9x」と呼ぶ。Windows 9xは、Windows 3.1の資産を受け継ぎ、メモリ管理やネットワーク機能を強化した優れたOSであった。しかし、マルチタスク性能やメモリ管理機能に制約があったため、長期的には別アーキテクチャに移行しなければならないことは明白であった。

 そこで、Windows 95と並行して開発されたのがWindows NTである。次回からはWindows NTの解説に入る。

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