Windowsの歴史 Windows 98、98SE、Me編:優れたOSを輩出したWindows 9x時代

横山哲也(グローバル ナレッジ ネットワーク)
2009-06-23 13:17:01
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 本連載「Windowsの歴史」では第1回のMS-DOSから前回のWindows 95 OSR2まで、計7回に渡ってWindows OSを紹介してきた。

 今回はWindows 98、Windows 98 SE、Windows Meを紹介するのだが、その前にWindowsの歴史年表を下に示しておく。何かの役に立てば幸いだ。

Windowsの歴史(出典:グローバル ナレッジ ネットワーク) Windowsの歴史(出典:グローバル ナレッジ ネットワーク)

 さて、Windows 95 OSR2の登場によって、Windowsが担うべき当初の目的は一応達成された。その勢いに乗って登場したのがWindows 98およびWindows 98 SE(Second Edition)である。

Windows 98の登場

 Windows 95 OSR2でWindow 95の評価が確立した。しかし、OSR(OEMサービスリリース)の名の通り、OSR2はOEM向けであり、単体としては発売されていない。つまり、Windows 95がプリインストールされたPCを購入した人は、Windows 95 OSR2にアップグレードする方法がなかったのだ。

 そこでMicrosoftは、Windows 95の後継として新しいOS「Windows 98」を発売した。Windows 98の実体は、Windows 95 OSR2とそれほど変わらず、新規性は感じられなかったが、商業的には成功した。

 ソフトウェアには常にバグが含まれる。大きな変更を加えれば、大きなバグが混入するリスクを必ず伴う。Windows 98がマイナーチェンジだったことは、それだけバグの混入も少なかったことを意味しており、実際にWindows 98は安定したOSという評判を得ていた。

コラム:PC-9801とPC/AT互換機

 Windows 98は「きゅーはち」と略されることもあった。しかし、1990年頃まではPCの世界で「きゅーはち」と言えば、もちろんNEC PC-9801シリーズのことであった。

 紛らわしくないのだろうかと、筆者を含め古いPCユーザーは心配したが、全くの杞憂に終わった。NECの人にとっては残念なことだが、Windows 95が発売された頃にはNEC PC-9801シリーズの影響力はかなり衰えていたのだ。

 その原因のひとつが、いわゆる「コンパックショック」である。1991年、Compaqが日本法人を設立し、PC/ATアーキテクチャのPC(つまり世界で最も一般的なPC)を低価格で売り出した。Windowsを使う限り、アプリケーションはPC/AT用もPC-9801用も変わらなかったため、PC-9801離れが始まった。

 ただし、Compaqは一般的な安売りメーカーではない。むしろ、高級機を志向する傾向にあった。Intel i386をPC/ATアーキテクチャに対して最初に採用したのは、PC/ATの本家であるIBMではなくCompaqだった。

 その後、Compaqは業務を拡大し、Digital Equipment(通称DEC)などを買収したが、HPに買収されてその社名は消えた。現在は「HP Compaq」というブランドとしてのみ残っている。

Windows NTとの棲み分け

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