Windowsの歴史 Windows 95 OSR2編:FAT32とUSBの登場、そして市場の混乱

横山哲也(グローバル ナレッジ ネットワーク)
2009-06-15 19:24:01
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 Windows 95は野心的なOSだったため、十分な完成度であったとは言い難い面もある。今回はWindows 95の完成版である「Windows 95 OSR 2」を紹介しよう。

Windows 95 OSR2とは

 Windows 95が登場した当時は、新しいハードウェアが次々に登場した時期でもある。ハードディスクの容量はどんどん増えているのに、ファイルシステムは最大2GBのパーティションしか扱えなかった。USB規格も定義されたがサポートするOSがない。グラフィックカード向けの高速バス「AGP」もWindows 95では使えなかった。そもそも、Windows 95自体に多くのバグを残していた。

 こうした問題を解決するために登場したのが「Windows 95 OEMサービスリリース2」、通称「OSR2」である。

 OSR2はその後にマイナーチェンジを実施し、OSR 2.1とOSR 2.5が登場した。USBとAGPはOSR 2.1の機能である。なお、OSR1も存在したが、機能面での変化はほとんどないので解説は省略する。

 Windows 95 OSR2は、OEM向けの専用バージョンであり単体では発売されなかったが、今でいう「DSP版」のような位置付けも兼ねていたので入手した人は多かった。DSPはDelivery Service Partnerの略で、PCパーツに対してバンドルされたOSのことである。Windows 95 OSR2が流通していた当時はDSP版が存在しなかったが、OEM版の配付が認められていたようである。そのことはインプレスのPC Watchの連載「アキバの楽屋から」からもうかがえる。

FAT32で2GBを越えるディスク容量を扱えるように

 FAT32は、2GBを超える容量のディスクを扱うために提案されたファイルシステムで、従来のFAT(FAT16)の仕組みをほぼそのまま使っていた。Windows NTで採用されたNTFSに比べて信頼性や性能面では劣るものの、構造が単純なため広く支持された。

 また、原理的にはNTFSよりも低速であるが、実際のアクセス速度はFAT32の方が高速なことが多かったようだ。これはNTFSでは事実上必須であるセキュリティ機能が一切なく、セキュリティ検査のオーバヘッドがないためだ。

 FAT32はその後、Windows 9x系列の標準ファイルシステムとなった。現在でも2GBを超えるメモリカードなどはFAT32でフォーマットされているのが普通である。

USBの登場

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