Windowsの歴史 Windows 95編:一般ユーザーが技術用語と向き合い始めたOS

横山哲也(グローバル ナレッジ ネットワーク)
2009-06-05 18:41:01
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本当によく売れたOS「Windows 95」

 Windows 95は開発コード名「Chicago」と呼ばれた(Windowsの開発コード名はほとんどが都市名である)。余談だが、1993年に開店したソフマップ秋葉原店「シカゴ」はここから命名された。

 Windows 95は、i386の機能をフル活用した完全な32ビットOSである。アプリケーションは従来のWindows API(Win16 API)ではなく、新しいWin32 APIを使って記述する必要があった。ただし、従来のWindowsアプリケーションはほぼ完全に動作した。また、Win16 APIからWin32 APIへの書き換えをソースコードレベルでサポートするツールも提供された。

 Win32 APIを使ったアプリケーションは、プリエンプティブなマルチタスクで動作した。仮想メモリ空間は現在の32ビットWindowsと同じく、プロセスごとに4GB(ユーザーが使用できるのは2GB)、物理アドレス空間は今よりもかなり少なくてシステム全体で512MBだったが、当時としては十分過ぎる量だった。

 さらにネットワーク機能を標準装備し、別売りの「Plus!」でInternet Explorer 2.0が提供された。長いファイル名が使えるようになったのもWindows 95からである。

 また、新しいGUIを実装し、[スタート]メニューとタスクバーが登場した。その後、Windows XPやWindows Vista、Windows 7で若干の変更を加えているが、基本的な操作体系は変わっていない。

Windows 95の[スタート]メニューとタスクバー(画像をクリックすると拡大します) Windows 95の[スタート]メニューとタスクバー(画像をクリックすると拡大します)

 Windows 95が登場した当時は、ちょうどインターネットビジネスがスタートした頃であり、多くの商用ISPが営業を開始していた。

 TCP/IPを標準で利用でき、ウェブブラウザのインストールも簡単になったWindows 95は、一般消費者にも企業ユーザーにも広く受け入れられた。日付が変わると同時に販売するスタイルもこの時から始まった。

 Windows 95は本当によく売れたOSである。真偽のほどは分からないが、Macintoshユーザーであっても買うという噂があったくらいだ。普段はソフトウェアを扱わない書店でも販売されていたことをよく覚えている。

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