Windowsの歴史 Windows 3.x編:多くの課題を抱えながらWindowsの拡大に貢献

横山哲也(グローバル ナレッジ ネットワーク)
2009-06-01 13:06:01
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 本連載「Windowsの歴史」も第5回。MS-DOSネットワークOSWindows 1.0Windows 2.0と振り返ってきた。

 今回はインターネットの爆発的な普及を迎える直前、1991年に発売されたWindows 3.0と、1993年に発売されたWindows 3.1を振り返ってみたい。

 Windows 3.0では、プログラムマネージャとファイルマネージャが導入された。また、i386の使用が前提となり、Windows/386の機能が全て受け継がれた。つまり、仮想8086モードを使った複数の「DOS窓」が動作するようになったのだ。

Windows 3.0の登場

 Windows 3.0の主な強化点は3つある。GUIの変更、Windows/386との統合、ネットワーク機能だ。

 GUIの変更としては、DOSベースのファイラーと大差なかったシェルを一新し「プログラムマネージャ」と「ファイルマネージャ」を導入した。プログラムマネージャは後にMicrosoft自身によって「時代遅れ」と批判されるが、当初はアプリケーションをグループ化するための便利なツールとして受け入れられた。

 また、Windows/386の機能を統合し、仮想8086モードを使うことで複数のMS-DOSアプリケーションを完全なマルチタスク化することに成功。さらに、LAN Managerによるネットワーク機能を追加することで、ネットワークアプリケーションを利用する準備が整った。

MDIアプリケーション

 プログラムマネージャは、インストール済みのアプリケーションをグループ化するためのアプリケーション。Windows 3.xでは「起動シェル」として登録されているため、プログラムマネージャを終了するとWindowsも終了する。

 一方、ファイルマネージャはファイル一覧の表示ツールである。現在のエクスプローラとほぼ同じ役割を担当した。

 いずれのアプリケーションもMDI(Multi Document Interface)という概念を採用していた。MDIは当時のアプリケーションの流行であり(図1)、WordやExcelにも採用されていた。

ファイルマネージャもMDIであった。複数のウィンドウを開いているのがわかるだろうか?ファイルマネージャの下に見えているのはペイントブラシだ(画像をクリックすると拡大します) ファイルマネージャもMDIであった。複数のウィンドウを開いているのがわかるだろうか?ファイルマネージャの下に見えているのはペイントブラシだ(画像をクリックすると拡大します)

 これに対して、メモ帳のようにウィンドウを1つしか持たないスタイルをSDI(Single Document Interface)と呼ぶ。Windows 95以降はSDIが基本スタイルとなったが、Excelなどは今でもMDIで使うことができる。

 MDIは1つのアプリケーションウィンドウ(親ウィンドウ)の中に子ウィンドウを含む。子ウィンドウは親ウィンドウの外に出ることはできない。多くの人は親ウィンドウを最大化して、子ウィンドウを複数起動していた。

Macintoshのスタイル

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