Windowsの歴史 Windows 1.0前夜編:MacintoshとWindows 1.0

横山哲也(グローバル ナレッジ ネットワーク)
2009-04-21 11:55:02
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 メニューベースシステムは現在のようなビットマップ表示ではないが、[File]メニューから[Open…]を選ぶとファイルを開けるなど、基本的なウィンドウ機能を装備していた。マウスはまだ一般的ではなかったので、[ESC]キーで操作モードに入り、カーソルキーで選択することが多かった。

 キャラクタベースのウィンドウシステムのうち、特にファイル管理専用ツールのことを「ファイラー」と呼んだ。商品として販売されていたものもあった。日本で特に有名だったのは出射厚(いでいあつし)が開発したフリーソフトウェア「FD」だ。FDは1992年の第1回フリーソフトウェア大賞でユーティリティ部門賞を受賞している。

 一方、MicrosoftはMS-DOS 4.0で「MS-DOS Shell」と呼ばれるファイラーを搭載したが、フリーソフトウェアの方が軽快で高機能だったので、MS-DOS Shellが普及することはなかった。

MacintoshとWindows 1.0

 MS-DOS全盛期の1984年、Apple Computer(現Apple)がMacintoshを発表する。スーパーボウルの中継時間に放映されたCM「1984」は伝説となったが、今回の本題ではないので詳細は省略する。なお、このCMは現在YouTubeの動画「1984 Apple's Macintosh Commercialで見ることができる。解説記事はWIRED VISIONの記事あたりが詳しい。

 ご存じの通り、Macintoshはコンシューマ向け製品としては世界初のGUI搭載コンピュータである。MicrosoftはMacintosh用のソフトウェアとしてExcelなどの開発を担当していた。それ以前にXeroxのパロアルト研究所などでウィンドウシステムのデモを見ていたBill Gatesはその重要性をよく理解していた。

 こうして、Microsoft製のウィンドウシステム「Microsoft Windows」の開発が始まった。

 ただし、当時の主力CPUであるIntel 8086の制約や、MS-DOSとの互換性の問題から開発は遅々として進まなかった。

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