LeopardのCore AnimationでVideo Wallに迫る

木下誠(HMDT)
2008-01-15 14:40:01
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同時再生可能なムービーは数十程度

 再生がもたつくときは、ちょっとしたコツがある。まず再生に使うムービーは、できるだけ画像サイズが小さめのものがいい。また、ムービーのフォーマットも重要だ。H.264のような、再生にCPUパワーが必要なものは、あまり向かない。.movなどが比較的軽めに再生できるはずだ。

 このようなパフォーマンステクニックを使ったとして、いくつくらいのムービーが再生できただろうか?筆者の環境、2GHz Core DuoのiMacを使っているのだが、5×5のマトリックスくらいならばスムーズに再生できた。それ以上になるとフレームレートが落ちだして、7×7ではまともに再生できなかった。どうやら、30くらいが限界のようである。

 30のムービーを同時に再生できるのならば、上出来の部類に入るだろう。だが、WWDC 2007でジョブズが見せたデモでは、数百のムービーを再生しているように見えた。あれはいったいなんだったのだろうか?

ジョブズのデモは嘘?

 実は、あのデモにはトリックがあったのだ。基調講演の後のカンファレンスで、そのトリックのタネが紹介された。

 そのセッションの内容は、Appleとの間で結んだ機密保持契約に引っかかるので詳しくは書けないが、簡単に言ってしまえば、あのデモでは数百の独立したムービーを再生しているのではなく、小さいムービーをまとめた、ある1つのムービーを再生していたのだ。そのムービーをCore Animationの機能を使い、あたかも別々のムービーを再生しているように見せかけていたのだ。

 だから、ジョブズのデモは嘘ではない。しかし、とてもトリッキーなものだったと言えるだろう。あのデモが示していたものは、Core Animationを使うことでムービーをアニメーションするレイヤーの上で再生することができ、それによってムービーの再生を色々な形で見せることができる、ということだ。たとえば、1つのムービーにマスクを適用して数百に分割しているように見せることもできるし(これがVideo Wallだ)、Cover Flow状態で再生することもできるだろう。

 ただ残念ながら、ディスク上にある数百のムービーを一瞬にして再生することはできない。これにはビデオの機能も足りないし、ディスクからの読み込み速度も追いつかないだろう。

 だが、それを差し引いても、Core Animationのムービー再生能力は、非常に高いものであることは確かだ。まだまだ、その真価は発揮されていないだろう。これからが楽しみなフレームワークである。

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