これだけある「OS XのRetina化」に関する証拠

海上忍
2012-03-23 16:56:00
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 前回、Appleが「Resolution Independent」(解像度非依存)をTigerの頃から着々と進めていることを取り上げた。デフォルトでは無効化されているが、Lionにもその方向性を裏付ける「HiDPI」機構が実装されていること、iPhone 4/4Sおよび新iPadの「Retina Display」も同じコンテキストで理解すべきこと、その2つがポイントだ。

 ただし、iOSもOS XもRetina化に際して「産みの苦しみ」は避けられない。新iPadのユーザーは気付いているだろうが、Retina対応していないアプリケーションは、ボタンなどウィジェット類の解像度が粗く見えてしまうのだ。画像などのコンテンツも、解像度を縦横2倍にしないことには、満足できる品質とはならない。逆に言えば、「Retinaレディ」のアプリケーションには、現行水準に加え縦横2倍の解像度を持つ画像リソースを開発側が用意しなければならないことになる。

 OS X Lionにも、解像度が縦横2倍の画像リソースを持つアプリケーションがいくつか存在する。たとえば、先日リリースされたばかりの「iBooks Author」がそうだ。バンドル内のリソースフォルダ(iBooks Author.app/Contents/Resources)には、通常の解像度のボタン類を収録した「ImageGlyphs」と縦横2倍の「ImageGlyphs2x」フォルダが存在する。サブフォルダに分かれてはいないが、Safariにもファイル名末尾に「@2x」が付いた縦横2倍の画像リソースが多数収録されている。

  • 現行のFinderに収録されているAirDrop関連の画像リソースは、解像度が通常と縦横2倍の2種類が収録されている

 部分的な対応に留まるが、Finderにも「Retinaレディ」化への動きが見られる。バンドル内部(Finder.app/Contents/Resources)を見てみると、AirDrop関連の画像リソースは、解像度が通常と縦横2倍の2種類が収録されている。

 以上のRetinaレディ化に関する証拠は、いずれもファイルやフォルダ名に含まれる「2x」を条件に検索して発見したものだ。ここに挙げたもの以外にも多数存在すると考えると、今年の夏にリリース予定のOS X Mountain Lionは、HiDPI機構の存在を隠すことをやめ、「Retinaレディ」を前面に打ち出してくる可能性が見えてくる。あとは対応ハードウェア(ディスプレイ)の登場を待つばかり、なのかもしれない。

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