お手軽スクリプト環境「Platypus」〜導入編〜

海上忍
2011-12-02 17:49:00
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 ワケあって、ここしばらく「スクリプト」と格闘している。(OS XのFinderで)ダブルクリックして起動できればOK、Yes/Noレベルの確認をとれるダイアログを表示できればなおよし、という条件はつくが、内容はシェルスクリプトでもAppleScriptでも、PerlでもPythonでも構わない「体裁が整っていて結果を出せれば支障なし」というものだ。

 お察しのとおり、スクリプトは雑誌向けの記事中で使用する。ビギナーでも気軽に使えるよう、プログラミングの知識が必要ない、限りなく内容を単純化したものが理想的だ。実行に至るまでの準備も極力減らしたいがために、ダブルクリックして起動が絶対条件となっている。  そのとき悩ましいのが「パーミッション」。ファイルの形で配布すると、なにかの拍子にパーミッションが外れてしまうことがあるのだ。通常であれば、「chmod +x 〜」を実行すべし、といった情報を付けくわえればいいが、シェル(Terminal)に不慣れな読者層を前提としているために、できればそれは避けたいところ。

 そこで利用を検討したのが「Platypus」。カモノハシの名を持つこのユーティリティは、処理を行うシェルスクリプト本体(*.sh)といくつかの条件を設定するだけで、バンドル型アプリケーション(*.app)を生成してくれる。パーミッションの設定を気にせずすむことはもちろん、Terminalを意識する必要もない——拡張子を「.command」に変更したシェルスクリプトは実行時にTerminalが起動される——ため、スマートに扱える。配布に適した型式といえるだろう。

 しかし、生成物はバンドル型であるため、気軽に内容を表示/変更できるというスクリプトの利点は失われてしまう。作業対象のファイルや引数の指定方法もスクリプトごとに考慮しなければならず、動作確認が複雑になる。

 上記の理由により、記事中ではPlatypusを使用しなかったが、インターフェースと再配布の容易さではベストなのではなかろうか。それに、管理者権限でコマンドを実行したり、ドラッグ&ドロップでファイルを処理対象にくわえたり、さまざまなカスタマイズが可能となっている。

 次回からは、このPlatypusを利用したアプリケーション作成術を解説する予定だ。

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