iCloud移行時の注意点:Mobile Meからの移行で気をつけるべき点

海上忍
2011-10-14 16:35:00
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 日本時間の10月13日、iOSとOS Xは新たなフェーズに突入した。「iCloud」の正式なサービス提供開始だ。

 2000年公開の「iTools」に始まるAppleのクラウドサービスは、2002年スタートの「.Mac」、2008年スタートの「Mobile Me」を経て、ようやくAppleらしいサービスへと進化した。

 撮影した写真を即座にクラウド経由でプッシュできる「フォトストリーム」、ウェブページの未読/既読管理機能「リーディングリスト」など、iOSデバイスと組み合わせて使うことがiCloudのポイントだが、ひとつ忘れてはならないことがある。iCloudはMobile Meの一部機能を引き継ぐが、移行後すぐに使えなくなる機能、2012年6月30日まで使える機能の3通りあるのだ。

 完全に引き継がれるのは、メールおよびメールアドレス(XXX@mac.com、XXX@me.com)、カレンダー、連絡先とブックマーク。iPhoneの位置を調べる「iPhoneを探す」と、Macを遠隔操作する「どこでもMy Mac」も、引き続き利用できる。

 移行後ただちに使えなくなるのは、iOSとの共通性を欠いた同期項目だ。具体的には、Dashboardウィジェット、キーチェーン、環境設定、Dock項目。Apple Mailで使うメールアカウントとルール、署名、スマートメールボックスも同期できなくなる。複数のMacをMobile Meで同期させつつ活用してきたユーザーは、要注意だろう。

 iDiskとiWeb、写真公開用のギャラリーは2012年6月30日まで利用できる。iDiskの廃止はMobile Meユーザーにとって少々イタいが、無償であることとiCloudストレージの5GBという容量を考えればやむを得ないところか。

 そして注意点がもう1つ。適当なApple IDを新規作成してiCloudを利用しつつ、Mobile Meはそのまま来年6月まで使い続けよう、という目論見はうまくいかない。なぜなら、LionではiCloudにサインインしているとき、Mobile Meにサインインできないからだ。iCloudへの移行を完了したアカウントでなければ、Mobile MeとiCloudの同時サインインは許されない。

 いちどiCloudへ移行すると元に戻せないため、ここは悩みどころだが、どのみち来年6月には終わる運命。iDisk代替のサービスを探すなど、腹をくくって現実的な対応を進めるしかないだろう。

iCloudへの移行には多少の「痛み」を伴うことをお忘れなく
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