XDMライクに進化したLionの「画面共有」機能

海上忍
2011-09-21 16:31:00
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 OS Xの「画面共有」といえば、VNCプロトコルに対応したリモートデスクトップ機能。遠隔操作を受け付けるサーバとして、Finderからかんたんに操作を開始できるクライアントとして、複数台のMacをLANにつないでいるユーザーにはおなじみの機能といえる。

 その画面共有が、Lionで大きく変わった。従来は、ユーザーがログインし利用中のデスクトップを遠隔操作するだけのものだったが、非アクティブなユーザーアカウントでログインし、遠隔操作できるようになったのだ。仕組みはまったく違うが、感覚的にはX Window SystemのXDM(X Display Manager)に近づいた、と言っていいはず。

 そのXDMライクな新・画面共有のログイン方法だが、遠隔操作対象のマシンにローカルログインしているユーザーがいる場合、Finderから画面共有を開始してしまうと、いきなりそのユーザーのデスクトップが表示されてしまう。それではSnow Leopard以前の画面共有と変りないが、ログインパネルが表示された状態であれば、そこからログインを開始し遠隔操作することができるのだ。

 なお、XDMとは似て非なる実装のため、リモートデスクトップの開始後ログアウトしないままVNCクライアントを終了しても、遠隔操作対象のマシンではログイン状態が維持される。使い終えたあとは、必ずログアウトするよう心がけよう。

 リモートログイン中のユーザーがいるとき、別アカウントでリモートログインするには、VNCクライアントを利用する。筆者はiOSアプリ『Remoter』で試したところ、アクセス開始直後にログインパネルが現れ、ローカルから操作する場合と同様の手続きでログインできた。Lionに備え付けの「画面共有」を利用する場合と同様、VNCクライアントを終了するだけではログアウトされないなど使いにくさはあるが、いろいろ便利に使えそうだ。

iPhone 4からVNCクライアントアプリ『Remoter』を使い、Lionの画面共有にアクセスしたところ。ここからリモートログイン、リモートデスクトップを開始できる iPhone 4からVNCクライアントアプリ『Remoter』を使い、Lionの画面共有にアクセスしたところ。ここからリモートログイン、リモートデスクトップを開始できる

 さすがに、iPhoneの小さな画面から長時間Lionを遠隔操作するのは勘弁願いたいが、VNCクライアントがiPadだとするとどうだろう?色数を減らすなど調整すれば、メールやウェブブラウズ程度なら快適に使えるのではなかろうか。これまで事実上一部のユーザー向けだったリモートデスクトップ機能が、Lionをきっかけに注目されるとおもしろいのだが。

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