
特集:builder的Lionのみどころ--開発環境:API周りの変更点(後編)
ユーザーインターフェース回り
Lionではフルスクリーンアプリケーションが可能である。Xcode 4.1にビルトインされているInterface Builder機能で、ウインドウのFull Screenプロパティから「Primary Windows」を選べば、ウインドウのタイトバーの右上にフルスクリーンボタンが表示される(以前はツールバーボタン)。また、メニューアイテムとしても「Enter Full Screen」が用意されている。
開発者側で準備すべき点は、前述したオートレイアウトを使い、ウインドウが最大に拡大されても問題が起こらないようにGUIの配置を調整することである。フルスクリーン化やそこから復帰の時点でプログラミング的に何か処理を行いたい場合には、NSWidnowのデリゲートを利用する。
Application Persistence(リジューム)は、再起動後に前回のデスクトップ状態を完全に復元する機能である。どのアプリが起動していたか?そのアプリのどのドキュメントウインドウがオープンしていたか?などは、Finder(システム)側が面倒を見てくれる。それ以外に「戻すべき何か」があれば、アプリ起動時のデリゲートで適切な処理を追加すればOKだろう。
しかし、起動した時に前の状態に戻すという機能をサポートしていたアプリケーションも多々ある(Mailとか)。そうした処理がシステム側の「お節介」とぶつかり、何かコンフリクトを起こす可能性もあるので注意したい。
挙動を確認するためにリジューム機能をON/OFFするには、「一般」環境設定の「アプリケーションを終了して再度開くときにウィンドウを復元」チェックボックスを使う。
iOSから移植された新GUIには、ポップオーバー、ビューベースドテーブルビュー、オーバーレイスクロールがある。ポップオーバーはウインドウの指定位置に吹き出しを表示させる。iOSの場合と異なり、これをドラッグで移動させると別ウインドウとして独立させられる。
ビューベースドテーブルビューでは、今までのカラム分離型のテーブルが、カラム内に複数のセル(ビュー)を配置できるよう拡張されている。オーバーレイスクロールは、iOSタイプのスクロールバーの採用である。何もしなくとも旧スクロールバーがこれに差し替わるが、バーには上下や左右の矢印が無いので、アプリケーションでこれらに重要な役割を持たせていると何らかの問題が生じるかもしれない。また、スクロールバーの延長上にボタンやアイコンを配置していると見栄えが悪いので、別位置へ移動させることが推奨されている。


HiDPIモード(Resolution Independent)
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