特集:builder的Lionのみどころ--Xsanの導入事例とこれから

大久保丞 イーサスステュディオ
2011-07-28 14:12:00
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Xsan 2登場とパフォーマンスの向上

 状況が変わるのは、2007年初頭のXsan 2登場後に発売された、Apple製品向けに登場したPromise Technology VTrak RAID E-classへの対応が計られた時からであった。

 VTrak RAID E-classは、インターフェースとしてFibre Channel 4Gbを搭載し、2台のRAIDコントローラと16器のサーバグレードのSATA HDDを搭載した3Uの製品であり、Xserve RAIDの概ね3倍以上の性能を示す。

 管理ツールのWebPAM Proは、名の通りウェブブラウザを利用するもので、Apple製品向けFirmware製品では、Safariへの対応が図られている。

Intel XserveとVTrak RAID E-class、SANbox 5600を用いたXsanシステム(都内ビデオプロダクション) Intel XserveとVTrak RAID E-class、SANbox 5600を用いたXsanシステム(都内ビデオプロダクション)

 更に2009年にはMac専用管理ツールとともにXsan対応を旗印に発売された、Active StorageのXRAID(現ActiveRAID)が登場し、更なるパフォーマンスを発揮する(Xserve RAIDの概ね4倍以上の性能)。管理ツールはActive Admin、監視ツールとしてActive Viewerの2つが用意され、当初からCocoaで開発されるなど、Macにフォーカスした製品といえる。またiOSデバイス用のActive ViewerもApp Storeにて無償配布されている。

Intel XserveとActiveRAID、SANbox 5600Qを用いたXsanシステム(九州産業大学芸術学部デザイン学科、映像アニメーション教室) Intel XserveとActiveRAID、SANbox 5600Qを用いたXsanシステム(九州産業大学芸術学部デザイン学科、映像アニメーション教室)

 さて、ボリュームを構成するストレージプールに使うLUNの構成例を一つ挙げると、16TB構成の2台のActiveRAIDを使う場合、Metadata&Journal部分はRAID1、Spareドライブ2台、Data1とData2はRAID5、Data3とData4はRAID5、Scratch部分はRAID0、Spareドライブ1台という運用が出来る。32TB構成(1ドライブ2TB)以上のモデルを使う場合は、リビルドの時間およびエラーの可能性が倍増することを考慮し、安全面からDATAで使うRAID5部分をRAID6で構成する方が良いだろう。

Xsan LUN構成例図 Xsan LUN構成例図

Xsanの容量とパフォーマンス、拡張性

 Xsanでは、データ用のストレージプールが足りなくなった場合に、LUNを追加することで再構築をせずに、ボリュームの容量を増やすことができる。「足りなくなる」という意味ついて、パフォーマンスを無視すれば全容量をほぼ利用出来るが、空き容量が40%を切った場合に十分なパフォーマンスを維持できなくなる。

 単純に保存しているデータを削除できれば良いが、そういかないことも多い。そこで選択肢として新たにRAID装置を追加し、データ用のLUNを作成してストレージプールに追加することによって、容量を増やすことができる。副次的な作用としては、スクラッチするLUNが増えることによるパフォーマンスアップも考えられる。

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