特集:builder的Lionのみどころ--Xsanの導入事例とこれから

大久保丞 イーサスステュディオ
2011-07-28 14:12:00
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 前回、「Lionに含まれる「Xsan」とは」と題して、OS X LionとLion ServerのXsanを解説した。

 今回はXsanの導入事例と展望を示してみたい。

 Appleによる導入事例は各国のサイト(日本米国オーストラリア等)をご覧頂くとして、時間軸に添った概要の説明とともに筆者が実際に構築に携わったり許可が得られたものを簡単に紹介する。

Xsanリリース

 Xsanがリリースされた当初は、Mac OS X/Serverはバージョンが10.3 Panther~10.4 Tigerの時代であり、Xserve G5とXserve RAID、PowerMac G5という構成の構築が主流であった。

 Xserve RAIDは、インターフェースが2Gb Fibre Channelで2つのコントローラを搭載し、1コントローラ辺り7つの250GBのParallel ATA HDDを搭載していた3Uの製品であり、Mac以外へ向けての販売と展開も考慮されていたことから、管理ツールのRAID AdminはJavaで作られている(Lionでも動作する)。

 Xserve RAIDに搭載されたRAIDコントローラ性能に関しては、基本的に2003年のリリース時から変わっていないためにパフォーマンス面で十分とはいえず、容量を稼ぎ十分な速度を発揮させるにはそれなりの台数が必要であった。Xsan 1.3が出る前までは、LUN一つ辺り2TBが上限という制限があり、後にモデルチェンジで1ドライブ500GB以上を搭載したXserve RAIDでRAID5を組む場合は、1コントローラ内でもLUNを分ける必要があった。

Xserve G5とXserve RAIDによる、初期のXsanのサーバ部分(Open Directory、Meta Data Controller等) Xserve G5とXserve RAIDによる、初期のXsanのサーバ部分(Open Directory、Meta Data Controller等)

 上記画像について、Xsanでは1080i以上のHD非圧縮ビデオファイルを扱うビデオ編集を前提として構築する場合、1ボリュームにつき各々を個別のコントローラで扱う、4つ以上のRAID5によるLUNのストライピングが推奨されている。無論、RAID装置1〜2台という小規模の場合は違う構成での運用も行われている。

Universalバイナリ化

 2006年にIntel Macが登場し、それに伴いOSもMac OS X v.10.4の途中からIntel対応となった。2006年夏に発売されたMac Proや同年秋に登場したIntel Xserveで、XsanにもIntel化の波が押し寄せ、バージョン1.4でUniversal Binary化、潜在能力の大きな向上を果たす。

 しかし、Xserve RAIDは750GB化したもののRAIDコントローラがそのまま変わらず、パフォーマンス向上がないため、初期化にほぼ3日間もかかるようになっていた(Xserve RAID: 750 GB ドライブの初期化に長時間かかる)。

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